堀越が死闘を制し、最後に出場した1991年度以来となる勝利を掴む

堀越イレブン(写真提供=オフィシャルサポート)

 死闘を制し、最後に出場した1991年度以来となる勝利を掴んだ。

 1月2日、高校サッカー選手権の2回戦が首都圏で行われ、駒沢陸上競技場の第1試合では東京A代表の堀越が島根の大社と対戦した。

 堀越は相手の攻撃力を警戒し、左ウイングバックに中村ルイジ(2年)を起用。往来通り3−4−2−1で攻め込むが、守備時は左サイドの中村をSBの位置に引かせる4−4−2の陣形で相手の特徴を消しにかかった。

 すると、この策が見事に的中する。高い位置でボールを回しながら、守備時は素早い帰陣で枚数を揃えて相手の攻撃に対応。これでリズムをつかむと、前半5分には中村ルイジが左サイドからゴール前へ展開する。GKとDFの間に顔を出した尾崎岳人(3年)が頭で流し込んで、狙い通りの形から先制点を奪った。

 以降はボールを無理せずに繋いで、ゴールを狙う戦い方にシフト。相手DFを上手くいなしながら、前線の3人がうまく連動して好機を作り出す。

 一方、ビハインドを背負った大社は左サイドハーフの持田優輝(2年)を軸に反撃を試みる。キレのあるドリブルで相手陣内に侵入し、クロスやシュートで相手守備陣を慌てさせた。だが、同点に追い付くまでには至らず、無得点で前半を折り返した。

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