広島皆実イレブン(写真提供=オフィシャルサポート)

 すると、前半の停滞が嘘のようにスムーズな攻撃を繰り出すようになり、コンビネーションで崩す場面も多くなった。 

 すると、後半5分だ。右SB内田陽介(3年)のクロスからゴール前に走り込んだ松木が左足で先制点を奪う。これで肩の力が取れた青森山田は5分後にもペナルティエリア内でパスを受けた安斎が右からドリブルで崩し、強烈なシュートを逆サイドネットに叩き込んだ。

 勢いに乗った青森山田は以降も複数の人数で局面を打開し、何度も相手ゴールに迫る。守備陣も主将・CB藤原優大(3年/浦和レッズ入団内定)を軸にリスク管理を徹底し、カウンターを仕掛けさせない。

 このまま逃げ切った青森山田が初戦の堅さと戦いながらも2回戦を突破し、帝京大可児との3回戦に駒を進めた。


▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権