青森山田が初戦の堅さと戦いながらも2回戦を突破
青森山田イレブン(写真提供=オフィシャルサポート)
直近5年でベスト4が4回でうち3度は決勝進出。優勝も2度経験している高校サッカー界の横綱であっても初戦の難しさを感じていた。
1月2日、高校サッカー選手権の2回戦が首都圏で行われ、駒沢陸上競技場の第2試合では2年ぶりの優勝を目指す青森山田が広島皆実と対戦。初戦となった影響で序盤から動きが重く、6バックで守りを固めてくる相手に個人技で勝負する場面が目立った。押し込みながらも2シャドーの安斎颯馬(3年)、松木玖生(2年)を軸とする攻撃陣が流動的に仕掛けられず、全国大会特有の緊張感から思うように相手を崩せなかった。黒田剛監督は言う。
「初戦なので硬さは出てくると思っていた。プレッシャーや周りの意見もある中で、色々と想いを背負いすぎて硬い入りになってしまった印象がある」
前半に放ったシュートは合計7本。しかし、そのほとんどはセットプレーやミドルシュートで、相手を崩し切ってのフィニッシュはまるで見られなかった。
そうした状況を踏まえ、黒田監督はハーフタイムに檄を飛ばす。安斎と松木の連携面を改善するように指示し、後半のピッチへ選手を送り出した。
▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権