堅守から2得点!矢板中央が富山第一を下し青森山田との準決勝に挑む!
矢板中央が勝利(写真=矢島公彦)
1月5日、駒沢陸上競技場で第99回全国高校サッカー選手権大会準々決勝2試合が行われた。第1試合は、4年連続8強進出の強豪・矢板中央(栃木)と、7年ぶり2度目の選手権制覇を狙う北陸の雄・富山第一(富山)が対戦。ともに堅守が持ち味の両チームだけに試合は締まった内容になったが、強豪同士の好ゲームは矢板中央が2-0で富山第一に勝利し、準決勝進出を決めた。
ともに堅い守りが持ち味の両チーム 矢板中央は前半に2枚のカードを切る
4年連続11回目の出場、ここ4年はすべて8強以上に進出している矢板中央と、6年連続31度目の出場を誇る富山第一。この試合に勝てば埼玉スタジアムでの試合に駒を進めることができる。ともに堅守からの鋭いカウンターが持ち味のチーム同士、とくに矢板中央は初戦となった2回戦の対徳島市立戦、3回戦の対東福岡戦のいずれもPK戦を制しての勝ち上がりだけに1点を争うハイレベルな試合が期待される。
ゲームは富山第一のキックオフでスタート。序盤から攻め込む姿勢を見せるのは富山第一、そして矢板中央がやや引き気味に守備を固めるという展開に。すると前半1分過ぎに富山第一がチャンスを迎える。DF6番女川陽生のロングスローからゴールを狙うも矢板中央ディフェンス陣がクリア。このロングスローからのセットプレーは、富山第一、矢板中央がともに武器とするプレーだ。
一方の矢板中央も前半7分過ぎ、DF4番島崎勝也のロングスローからゴールを狙うも富山第一のディフェンス陣が体を張ってクリア。さらにこぼれ球を拾ったMF6番の唐橋玖生がシュートを放つものの、富山第一GK平地巧汰がセーブする。
一進一退の試合は前半20分過ぎ、矢板中央はDF島崎のロングスローの直前にMF24番の黒澤光成に替え、MF9番の星景虎を投入。早くも選手交替のカードを切る。
その後も目まぐるしく攻守が入れ替わる攻防が続くと、前半30分過ぎに富山第一がチャンスを迎える。MF11番松井元冴からFW10番のエース吉倉昇空への精度の高いクロスが入り、吉倉が頭で合わせるものの惜しくもノーゴール。その後富山第一が3本連続でコーナーキックのチャンスを得るも矢板中央の堅いディフェンスとGK藤井陽登のセーブでゴールを奪うことができない。
矢板中央は前半終了間際、またもDF島崎がロングスローを狙うところでFW19番林廉斗に替えてMF8番の小川心を投入。早くも2人目の選手交替でゴールを狙うも先取点を奪うことはできず、0-0で前半を終える。
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▽第99回全国高校サッカー選手権
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