青森山田vs矢板中央は予想外の大差

青森山田イレブン(写真=オフィシャルサポート)

 堅守vs堅守。試合前に予想された構図は早々に崩され、予想外の大差が付いた。

 1月9日、高校サッカー選手権の準決勝が埼玉スタジアムで行われ、第2試合で青森山田は矢板中央と対戦。序盤から2列目に入る安斎颯馬(3年)、松木玖生(2年)、が中央でボールを捌きながら、相手ゴール前に侵入する。サイドハーフの仙石大弥(3年)、と小原由敬(2年)、も積極的に仕掛け、SBのタビナス・ポール・ビスマルク(3年)、と内田陽介(3年)、もウイングのようなポジ本に陣取って攻撃をサポートした。

 ピッチを広く使いながら相手を自陣に押し込んで行くと、統率の取れた矢板中央の守備も徐々にズレが生じていく。スライドが遅れ、チャレンジ&カバーもスムーズにできなくなった。すると、16分に安斎が仙石のスルーパスから左足で先制弾を決める。リードを奪って余裕が生まれると、強度の高い守備で中盤を制圧しながら分厚い攻撃を仕掛けていく。35分には内田のロングスローからCB藤原優大(3年 / 浦和入団内定)がバックヘッドで加点。これで相手がさらに前がかりになると、最終ラインの背後にできたスペースを上手く使ってチャンスを作り出す。

【次のページ】 後半に入っても青森山田の勢いは止まらない。

▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権