長崎総科大附イレブン

 リードを奪い、主導権を握ったかに見えた長崎総科大附だったが、以降は中盤でボールを失う回数が増加。中盤でパスが繋がらず、相手のカウンターを浴びるシーンが目立つようになった。

 その状況に小嶺忠敏監督が早々に動く。28分に先制点を決めた別府に代え、小田晃暉(3年)を左サイドハーフに投入。岩永を最前線に置き。主将のFW一宮優斗(3年)をトップ下に配置した。積極的な交代策で流れを取り戻すと、以降はサイドから崩す場面が増えた。しかし、終了間際の39分に一瞬の隙を突かれ、CKの流れから長崎南山のCB清原胡太郎(3年)に同点ゴールを決められてしまう。

 同点に追い付かれて迎えた後半。失点の影響を受けず、積極的にサイド攻撃を仕掛けて相手ゴールに迫る。すると後半11分。右CKを獲得すると、岩永が左足で縦回転のボールを蹴り込む。これがGKの頭上を越えた辺りから鋭く落ち、ゴールネットに吸い込まれた。岩永のファインショットで勝ち越しに成功した長崎総科大附は粘り強い守りで相手に隙を与えず、最後まで無失点。接戦を制し、5年連続の選手権出場まであと1勝とした。 

▽第99回全国高校サッカー選手権長崎予選
第99回全国高校サッカー選手権長崎予選