22日、C4ブロック決勝、都立東大和南都立豊島の一戦が駒沢第2球技場で行われた。2次予選進出を賭け両チームが繰り広げた熱戦は攻守にスピード感溢れる好ゲームとなった。

 3年ぶりの2次予選進出へ、ここまで都立雪谷を8対0、都立足立西を4対0で退け決戦の舞台に立つ都立東大和南。対するは、2年ぶりの2次予選を目指す都立豊島。初戦で桜丘を2対0、3回戦では都立足立新田を5対0で下す快勝で駒を進めてきた。

 共に無失点で勝ち上がりを見せてきた両チームだけに先制点の行方が注目された中、キックオフを迎えたこの試合、最初のチャンスを作ったのは都立豊島だった。

 4-4-2の布陣を敷いて臨んだ開始直後、左サイドでFKを獲得すると6番のクロスに3番が頭で合わせる。先制パンチとはならなかったものの、いきなりのチャンスにスタンドは盛り上がりを見せた。

 開始早々のピンチに肝を冷やす形となった都立東大和南であったが、決して受け身に回らない。4-4-2を基本フォーメーションにコートを広く使ったサイド攻撃を展開すると、9分、右SB2番が抜け出しゴールを狙う。このシュートは都立豊島DFの懸命のブロックの前にゴールとはならなかったものの両サイドのスピードを活かした攻撃が光った。

 互いにチャンスを作り出し、迎えた前半も中盤戦に差し掛かった18分、注目された先制点が生まれる。右サイドから攻め込むのは都立豊島。15番がゴール前ニアサイドを狙ってクロスを送ると、7番を経由してボールはファーサイド9番の下へ。一人交わして左足から放たれた強烈なシュートがゴールに突き刺さり先制。T4リーグで戦う都立豊島。T3所属に所属する言わば“格上”である都立東大和南から貴重な先制点を奪った。

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