この1点で試合はさらに動き始める。都立豊島先制後、完全に流れは1点を追い掛ける東大和南が握った。失点直後の19分には、CKから4番がヘディングシュート。26分には左サイドでボールを受けた11番がカットインから右足一線。さらに28分、右サイド19番のクロスから11番が狙うなど怒涛の反撃が続いていく。

 チャンスを作り続ける都立東大和南はさらに30分、この日最大のビックチャンス。右サイドからのロングパスに抜け出した10番がGKと1対1の局面を迎えるもこれまたゴールに結び付けることはできず。

 1対0。先制後、守備に追われながらも凌ぎ続けた都立豊島がリードして試合は後半戦に突入した。

 後半、主導権を握ったのは前半から攻撃的な戦い方を維持する都立東大和南。すると38分、ようやく都立豊島ゴールをこじ開けることに成功した。中盤でのルーズボールを拾ったのは都立東大和南2番。前半から何度も攻撃参加を繰り返していた右SBがここから圧巻のドリブル突破。スピードに乗り右サイドを駆け上がると、都立豊島DFを振り切って右足でゴールネットを揺らした。後半開始間もなく都立東大和南が試合を振り出しに戻す。

 勢いは完全に都立東大和南。迎えた43分、CKから9番がヘディングシュート。エースFWのゴールであっさり逆転すると、その直後のファーストプレー、左サイド5番が鋭いインターセプトでボールを奪うとロングシュートを決めて追加点。ゴールが遠く感じた前半とは対照的に6分間で3ゴールを奪った都立東大和南が一気に試合をひっくり返した。

 攻守が激しく入れ替わる熱戦はいよいよ終盤戦。リードの立場が一転、2点を追い掛ける都立豊島が前線に人数を掛ける。3バックに布陣を変更し攻撃の強度が増した57分には、ロングパスに抜け出した9番がPA内で倒されるもPKの判定はなし。さらに66分、右サイド9番のクロスから4番が狙うも枠を捕えきれず。立て続けのチャンスを活かしきれなかった都立豊島の選手権はここで終戦。

 3対1。後半の逆転劇で都立豊島を下した都立東大和南が1次予選突破。久しぶりの2次予選の舞台での活躍に期待が集まる結果となった。

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