枚方vs堺東

　後半も枚方ペース。枚方は橋本の推進力を使って相手を押し込む。相手の粘り強い守備に手を焼くも後半20分遂に相手ゴールをこじ開ける。6番DF上村直也の右サイドからのクロスにこの日、再三チャンスを作り出していた橋本が中央で合わせて待望の同点ゴールが決まる。直後の飲水タイムを挟み両者のプライドがぶつかり合い激しいボールの奪い合いが繰り広げられる。押し込む枚方を堺東が跳ね返し続けるも限界を超えた堺東の選手達が次々と足を押さえ倒れこみ外に運び出される。選手交代を使いながらなんとかPK戦までたどり着いた堺東だったが、4人中3人が失敗してしまい万事休す。枚方が1-1（PK3-1）で勝利した。

　勝利した枚方のキャプテン宮本は「(コロナウイルスの影響で)インターハイが中止になって辞めてしまった人もいる中で一度は心が折れてしまったけど、その中でも過半数が残ってくれて選手権に向けて一つになってやってきた」とここまでを振り返り、富田監督は「チャンスは多かったが決めきれなかったので課題になった。その中でもやることを変えずに貫き通して1点取れたのは良かったと思います。次は賢明さんということで格上なんですが自分たちのサッカーでどれだけ通用するかチャレンジしたいと思います」と話した。

(文・写真＝会田健司)