覚醒中の2年生FW廣野大河がV弾!履正社が阪南大高を下し全国に王手

履正社イレブン

 11月7日、第99回全国高校サッカー選手権大阪予選準決勝がヤンマースタジアム長居で行われ、履正社阪南大高が対戦し、終盤の2得点で逆転した履正社が3-2で勝利した。勝利した履正社は決勝戦に進出し、11月14日ヤンマースタジアム長居で6年ぶりの全国大会出場を目指し金光大阪と対戦する。

 J1湘南ベルマーレ内定MF平岡大陽擁する履正社は5回戦で初芝立命館に3-0、6回戦で大阪朝鮮高級学校に4-0、そして準々決勝で近大附に2-0で勝利。全試合複数得点・無失点と安定した内容でこの準決勝に勝ち上がってきた。阪南大高は昨年の準々決勝で後半アディショナルタイムに決勝点を許し惜しくも敗れた相手だけに是が非でもリベンジしたい相手だ。対する昨年準優勝校の阪南大高は5回戦で清水谷に10-0、6回戦で清明学院に4-0、準々決勝で大阪産大附に3-1とここまで危なげない戦いぶりで勝ち上がってきた。2年連続の決勝進出へ向けてここは落とせないところ。注目の一戦の火蓋が切って落とされた。

 両監督ともに準々決勝からスターティングメンバーをいじってきた。履正社は怪我で戦列を離れていた19番FW李晃輝が満を持して復帰し、阪南大高は10番FW田中大智が入りエース9番FW鈴木章斗と2トップを組んだ。試合開始直後の1分、早速履正社にチャンス到来。9番FW神田拓海がDFの裏を取り最後は11番FW井谷洸一郎がシュートに行くもこれはDFのブロックにあう。試合開始から押し込まれていた阪南大高だったが9分、7番MF小西宏登のパスがDFに当たったボールに中央で反応した10番FW田中大智が上手くコントロールしてPA内に侵入し右足でシュートを放つとこれがゴール右上に突き刺さり先制する。先制された履正社だったがすぐさま反撃。13分、GKからのロングフィードをFW李が頭で繋いだボールを9番FW神田拓海が走り込みながらバウンドの落ち際に合わせ右足を一閃。「練習試合でも何回か打ったけど入ったことがなかった」というPA右角から放たれた強烈なシュートはGKの頭上を越えてから落ちて逆サイドネットに突き刺さる。FW神田のゴラッソで履正社が同点に追いつく。同点に追いつかれた阪南大高は31分に早くも動き、得点を挙げたFW田中を下げ13番FW辻翔真を投入。その後も両チームチャンスをつくるがこのままスコアは動かず1-1の同点のまま前半を折り返す。

【次のページ】 後半に入り膠着状態が続くと両監督が切り札を送り出す。

▽第99回全国高校サッカー選手権大阪予選
第99回全国高校サッカー選手権大阪予選