FW神田拓海のゴールで履正社が金光大阪に1-0で勝利、6年ぶり3度目V
履正社が6年ぶり3度目の優勝
11月14日、第99回全国高校サッカー選手権大阪予選決勝がヤンマースタジアム長居で行われ、金光大阪と履正社が対戦しFW神田拓海のゴールで履正社が1-0で勝利し6年ぶり3度目の優勝を飾った。
今年は新型コロナウイルスの流行の影響で一般の観戦が規制され、応援も手拍子のみという環境で行われた選手権。それでも試合前のヤンマースタジアムにはアップをする選手たちからの気合の入った声が響き渡る。天気は快晴、気温も20℃と声援が無いこと以外は最高の環境で決勝戦がスタートする。
金光大阪は準決勝を入試で欠場した2人が戻りベストメンバー。履正社はスターティングメンバー全員が3年生、この決勝の舞台で選手権初スタメンの14番MF山口奏七を右サイドに起用してきた。
序盤、金光大阪の出足が早く履正社を相手陣へ押し込む。しかし次第に履正社が落ち着いてボールを保持しだすと主導権は履正社へ。3バックに両サイドのMFが吸収される形で5枚の最終ラインを形成する金光大阪に対し、履正社は前線で9番FW神田拓海が起点となり、J1湘南ベルマーレ内定8番MF平岡大陽とキャプテンの16番MF赤井瞭太が中盤でパスを散らしながら上手くサイドを使い、両サイドバックが度々攻撃参加しチャンスをつくる。MF井谷洸一郎もPA内に入ると得意のドリブルで果敢に仕掛けていく。すると17分、履正社は左サイドの17番DF向晃生から前線の19番FW李晃輝に中距離のスルーパスが通るとFW李が中に折り返したところをゴール前でFW神田がヘディングシュート。履正社が決定機をつくるもシュートはゴール右に外れてしまう。その後も押し込み続けた履正社は31分、連続でCKを獲得し右CKからMF山口が左足でインスイングの鋭いボールを入れるとゴール前のFW神田がGKの前でヘディングシュートを決めて先制。FW神田の4試合連続ゴールで先制した履正社が1点リードで前半を折り返す。
【次のページ】 後半開始から金光大阪はロングスローを中心に履正社を押し込む
▽第99回全国高校サッカー選手権大阪予選
第99回全国高校サッカー選手権大阪予選