新田、怒涛の4ゴールで39年ぶり3度目の全国選手権へ!
39年ぶり4回目の愛媛県大会優勝と39年ぶり3回目の全国高校サッカー選手権大会出場を決めた新田(写真=寺下友徳)
準々決勝までに昨年覇者の今治東を含むシード4校が全て消える大混戦となった「第99回全国高校サッカー選手権大会愛媛県大会」。決勝戦では39年ぶり3度目の選手権出場を狙い2年連続頂上決戦に駒を進めた新田と、今年3月に急逝した土屋 誠監督前監督の遺志を継ぎ9年ぶり5回目の全国出場を期す済美とが激突した。
試合は序盤から両校の攻撃的意識が際立つ展開に。まず5分、左CKからの混戦からFW久保 純平(3年)が「GKには当たったけど気持ちで押し込んだ」ヘディングで新田が先制すれば、22分には済美が右MF加藤 駿介(3年)のロングスローをFW平田 千弥(3年)がニアサイドですらしFW玉上 隼翔(3年)が中央でプッシュするという「狙っていた形」(宮本 敬士監督)で同点に。済美はその後も平田を右ウイング、玉上を左ウイングに置く3-4-3システムを流動的に動かし、新田のゴールを脅かした。
しかし、逆にこれは新田の側が想定していた展開でもあった。「相手を見てスペースがあれば簡単に裏を取ってもいい」と事前に清水 祐貴監督から指示を授かっていた彼らは33分・ボランチの岡田 樹(3年)の左足ロングフィードに反応しPA右に抜け出したFW日浦 和守(2年)が右足で逆サイドに流し込み勝ち越しゴールを奪うと、続く35分にもボランチ青野 宇矩(2年)のパスを受けたMF玉井 斗和(3年)がドリブルでPA内に入り込み左足シュートを決め3対1。新田は一気に試合の主導権を奪い返した。
▽第99回高校サッカー選手権愛媛予選
第99回高校サッカー選手権愛媛予選