試合風景

PKを決め喜ぶ橋本陸

後半に入っても西武台の攻勢は変わらず。浦和学院は防戦一方となり、ゴールを割るのも時間の問題かとも思われた。

だがその前に浦和学院の1年生GK・大橋裕史が立ちはだかる。西武台・川田航平がDF陣をかいくぐりシュートを放っても、右手1本で掻き出すなどスーパーセーブを見せれば、下級生ながら的確なコーチングでDF陣と連携。ピンチの芽をつぶしていく。
そんな浦和学院の必死の守りもあり、西武台は攻め続けるも得点できずに80分が過ぎ、延長戦へと突入することとなった。

見事なハードワークで失点を防ぎ続ける浦和学院も、勝利のためにはいつまでも自陣を固めているわけにもいかない。とはいえ『当たっている』GK大橋を考えると、延長戦も引き分けに持ち込むのも手か…
そんな思いが交錯し、このままPK戦もあるかと思われた延長後半6分、西武台はPA内でファウルを誘いPKを獲得。これを橋本陸が冷静に決め、ついに激闘に決着を着けた。

ガチガチに守る相手に対し、苦しんだ西武台。今後もこういった戦いが予想されるが、それも王者の証だ。初戦は辛勝という結果になったが、準々決勝以降どのようにプレッシャーを跳ね返し、扉をこじ開けていくのか。次戦以降も注目が集まることは必至だ。

(文:編集部)

▽大会日程・結果
2015年 第94回全国高校サッカー選手権埼玉決勝トーナメント
2015年 第94回全国高校サッカー選手権埼玉一次予選