試合風景

2点目を奪った丸山敦司(西武台)

前半で勝負を決めた西武台。どっしりとした試合運びで準決勝へ!

第94回全国高等学校サッカー選手権大会埼玉県決勝トーナメントは31日から準々決勝に突入。この日は熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で2試合が行われた。第1試合は西武台国際学院の対戦。

試合は序盤から西武台がボールを支配。サイド攻撃を中心に優位に進めていく。
前半12分、西武台はPA内で9番・川田航平が倒されPKを獲得。一度は弾かれるも、川田はこぼれ球を自ら拾い、落ち着いてゴールへ流し込み、先制に成功する。
さらに13分には3番・村上秀斗が左サイドからゴール中央へボールを供給。混戦から17番・丸山敦司が右足を伸ばし、ボールをゴールに押し込む。

立て続けに失点を許してしまった国際学院は4番・坂田和也が声をかけ集中を促し、立て直しを図る。前半のうちに1点でも返しておきたい国際学院だが、セカンドボールをことごとく奪われるなど西武台のコンパクトにまとめられた献身的な中盤の動きに反撃の糸口すらつかませてもらえない。
そればかりか、アディショナルタイムには6番・今井祐太朗にゴールを決められ、3対0とさらにリードを広げられてしまう。

後半に入っても展開は変わらない。何とか流れを変えたい国際学院はメンバーチェンジを行い、11番・大和田陸を前線へと上げる。幾度となく突破を図る大和田の動きに西武台の中盤にもスペースが生まれ、国際学院が好機を演出しやすくなる。
そして72分、中盤でボールを奪うと後半から出場しアグレッシブにかき回していた17番・渡辺琢己から7番・吉原智規へ、最後はゴール右前に陣取った大和田がゴール左隅に流し込み、国際学院が一矢報いる。

だが、西武台は自分たちのサッカーを変えることは無かった。最後まで止まることなく動く足でボールを支配。3対1で勝利を収めた。得点こそならなかったが、後半もキッチリとまとめ上げる力はさすが。自信に満ちたプレーで堂々と戦い抜く姿は王者の風格を感じさせた。

(文:編集部)

▽大会日程・結果
2015年 第94回全国高校サッカー選手権埼玉決勝トーナメント
2015年 第94回全国高校サッカー選手権埼玉一次予選