流通経済大柏 vs 中央学院(写真=小室功)
こう着の要因は中央学院の現実的な戦い方にあったといっても過言ではないだろう。流経大柏の榎本雅大監督が試合後、こう振り返っている。
「真っ向勝負を仕掛けてくるのが中央学院だと思っていたので、これまでとは違って守備に力を入れていたというか、そこは少し意外な印象を受けた。何回かチャンスを作っていたけれど、最後のところで精度が足りなかった」
20分過ぎに川畑優翔(2年)が立て続けにチャンスを迎え、後半から登場したエースの森山一斗(3年)がチーム最多の5本のシュートを放つ。たびたび中央学院ゴールに襲いかかったものの、“1点”が遠かった。
キャプテンの藤井海和(3年)は「ペナルティエリアまで進入できていたけれど、なかなか決めきれなかった。(相手の粘り強い守備に対して)攻撃がちょっと単調になってしまったかもしれない」と、反省点を口にした。スコアレスドローからのPK戦だけにその胸中は穏やかであろうはずもない。が、「うちには松原がいる。PK戦になっても負けるとは思っていなかった」と強気の姿勢を崩さなかった。
全国への切符をかけた決勝の相手は、宿敵の市立船橋だ。8年連続同カード。昨年度は2-3で惜敗しているだけに借りを返す好機を得た。
(文・写真=小室功)
▽第99回全国高校サッカー選手権千葉予選
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