日大藤沢は惜しくも敗退

 1−0で迎えた後半も桐光学園が前半同様に組織的な守備を機能させ、主導権を相手に渡さない。しかし、10分を過ぎると足が止まり出し、相手にボールを繋がれるようになった。MF斉藤夏(3年)などにサイドチェンジを許し、徐々に守備の陣形が崩れていく。すると、24分に斉藤にミドルシュートを決められ、試合を振り出しに戻された。

 以降も日大藤沢にペースを握られ、序盤のような勢いを取り戻せない。最小失点で切り抜けたが、劣勢の状況で延長戦を迎えた。

 

 延長前半は一進一退の攻防が続き、迎えた延長後半。粘り強く戦っていた桐光学園だったが、6分にロングスローから途中出場のFW鈴木輪太郎イブラヒーム(3年)に決められて逆転を許してしまう。しかし、諦めない桐光学園は延長後半8分に追い付く。相手DFの背後に抜け出した奈良坂がゴール前にラストパス。走り込んだMF粟江晟(2年)が冷静に決めた。

 

 試合は100分で決着が付かず、PK戦に突入。先攻の日大藤沢はふたり目の植木颯(2年)、6本目の松本遼成(3年)が失敗した一方で、桐光学園は6人中5人が成功。3本目をDF奈良坂巧(3年/町田入団内定)が外したものの、勝負をものにし、昨年の決勝で敗れた相手にリベンジを果たして2年ぶりの選手権出場に王手をかけた。


▽第99回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第99回全国高校サッカー選手権神奈川予選