実践学園 vs 堀越

 低い位置からボールを丁寧に扱う堀越ペースで試合は進む。繋ぐ意識に加えて全員が運ぶ意識を持つことで、後ろでも捕まらず相手をずらして数的優位を作っていく。実践学園はFW9堀江凛とFW18趙龍来の2トップへ早めに預けて手数を掛けずに堀越ゴールへ迫る。
 試合が動いたのは前半14分。堀越が右サイドの崩しからペナルティエリア内で倒されPKを獲得。MF10日野翔太が落ち着いて中央に蹴り込み先制する。
 実践学園は失点もあり前線からのプレスを強めてボールを奪いに行くも、堀越は変わらず落ち着いて左右にボールを動かしチャンスを窺う。
 前半はこのまま終了し、1-0堀越リードで後半戦に突入。

 

 実践学園は後半スタートから長身のFW11川村涼太を投入し攻勢を強める。堀越は必死に跳ね返すが、セカンドボールを拾えず苦しい展開が続く。その後も実践学園が押し気味に試合を進めるなか、耐える堀越がセットプレーからチャンス。後半20分、堀越は右コーナーキックの流れから連続して攻撃すると最後はDF3井上太聖が頭での折り返しを一度収めて足で押し込み追加点を奪取。苦しい時間帯で貴重な追加点を奪う。
 引水タイム前のゴールで一気に流れを引き寄せた堀越は更に同29分、右コーナーキックをFW9若松隼人が頭で合わせて3点目。たたみかける堀越は同32分、MF7古澤希竜が左で受けドリブルで縦に運ぶと2人を引き付け中にカットイン、ペナルティエリアに侵入するとニアに左足で流し込み点差を4点に広げる。仕上げは同37分、右スルーパスに抜け出たMF10日野翔太の折り返しを中央MF8山口輝星がインサイドで合わせて5-0。
 実践学園も最後まで攻め続けるも堀越の牙城を崩すことが出来ず試合は終了。堀越は終盤でも切れ味の衰えない攻撃陣が大暴れで終わってみれば5得点。

 勝利した堀越はBブロック準々決勝を突破、堀越にとっての鬼門の準決勝で"帝京"を撃破し勝ち上がって来た東京実業と戦う。

(文・写真=編集部)

▽第99回全国高校サッカー選手権東京予選
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