この日は2得点も17本というシュート本数を考えれば物足りないというのが本音だろう。ゲームキャプテンのFW酒本蒼太は「もう全然得点は覚えてないです。その前にいっぱい外していたので、そこはもう決めないといけないなという感じでした。練習では決められているのに、久しぶりの公式戦ということもあって、肩の力が入ってしまった」と悔しい気持ちを語った。
タイミングの良い裏抜けや守備面での走りなど「チームでは誰にも負けない」というオフ・ザ・ボールの動きは何度も見せていた中で、ボールを持ってからのオンの動きがいまの課題だ。
「得点を決めるのは最終的にはメンタルの部分。最後に外してもめげない気持ちとかだと思うので、そこは自分のメンタルを強くしていくために、どんどん試合を重ねていくことだと思います」。掛川勇二監督も話していたように今年はコロナでなかなかチームを熟成の段階まで持って行けていないのが現状。だからこそ勝ち進みながら自信と成長に繋げていくことが重要になる。
2回戦はシード校の叡明との一戦だ。「絶対に侮れないチームだと思うので、チームのまとまり感というのを意識して勝っていきたいと思います」と酒本。もちろん個人としては「もっと、もっと、もっと改善して点を決めていきたいですね」と意気込むエースに目標の数字を聞くと、「ハットトリックは決めていきたいです!」と、初戦の鬱憤を晴らすような3ゴールを誓った。
記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登
▽第99回全国高校サッカー選手権埼玉予選
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