浦和西が3回戦へ

浦和西、苦しみながらも3回戦へ

 西野朗元日本代表監督(現・タイ代表監督)などを輩出してきた伝統校が、苦しみながらも3回戦へと駒を進めた。

 10月18日、高校サッカー選手権・埼玉県予選の2回戦が行われ、浦和西大宮南と対戦。序盤からショートパスを多用した仕掛けで先手を取りたかったが、思うように試合を運べない。「中学校時代に一緒にプレーしていた選手が多いので、互いのチームのことをよく知っている」と市原雄心監督が明かしたように、馴染みの顔が多い相手だった点がゲームを難しくさせた。

「1点入れば楽になる」と踏んでいた指揮官の思惑とは裏腹に、相手の牙城を崩せない。ただ、苦戦を強いられたチームを救ったのは守備陣の奮闘だ。「今までなら失点したかもしれないけど、苦しい時間帯に耐えることを積み重ねてきた」と市原監督が話した通り、夏以降に強豪校と練習試合を繰り返した成果がここで発揮される。吉田雄飛(3年)、珍田知輝(2年)のCBコンビを中心にチーム全員で苦しい時間帯を耐え、前半はスコアレスで折り返した。

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▽第99回全国高校サッカー選手権埼玉予選
第99回全国高校サッカー選手権埼玉予選