前半セットプレーから3発の正智深谷が聖望学園に勝利し埼玉4強。次戦、準決勝で昌平と激突

勝利の正智深谷イレブン

　10月31日、 第99回全国高校サッカー選手権大会の埼玉2次予選が開催。準々決勝、聖望学園と正智深谷の一戦は正智深谷を圧倒した正智深谷が4-0で勝利し、準決勝進出を決めた。

　聖望学園は5番下地勝斗・4番尾澤豪のセンターバックとGK久和大真でビルドアップし、8番鳥海颯が中盤で組み立てる。押し上げた状態からは2番津田晟弥が右サイドで勝負し、10番遠藤基意は前線で身体を張る。
　正智深谷は4番大塚天翔・26番小屋結世からビルドアップを始める。6番倉林大河が左サイドでスピードや跳躍力を活かし10番松山碧が正確なキックで周りを動かす。9番佐宗知幸は前線で身体を張りチームに貢献、24番大野涼真・8番亀山飛来がアジリティーの高いドリブルを2列目で見せる。

　押し込む正智深谷は前半13分、6番倉林大河が右サイドからのクロスにファーサイドでヘディング。しかし、このチャンスは決め切ることが出来ない。立ち上がりは正智深谷がゴールに迫るが、聖望学園も少しずつボールを持ちゴールに迫る時間が増えていく。8番鳥海颯・3番若狭慶生がドリブルで左サイドを切り開き、10番遠藤基意が前線で身体を投げ出しながら滑り込む。
　前半25分に均衡が破れる。正智深谷は右サイドで得たフリーキックを10番松山碧がセット、4番大塚天翔がファーサイドからヘディングで合わせて先制。
　前半29分にも正智深谷は10番松山碧の左サイドのコーナーキックから最終的に24番大野涼真がミドルレンジでボールを拾うと右足を振り抜く。ボールはゴール左上角に突き刺さり追加点。攻撃の手を緩めない正智深谷は前半36分、右サイドからのコーナーに26番小屋結世がファーサイドでボレーシュート、これが綺麗に決まり3点目。
　前半終了間際、聖望学園は2番津田晟弥が右サイドを突破しゴール前で10番遠藤基意がボールを得ると反転しシュートを放つもゴールにはならず。
　このまま3-0で前半が終了、セットプレーから3点を奪った正智深谷リードで試合は後半戦に突入。

【次のページ】 後半も正智深谷ペースで試合は進む