東福岡vsアビスパ福岡U-18(写真=松尾祐希)

 完全に勝負を決めた東福岡は以降も攻撃の手を緩めない。75分には長野がCB千代島瞬(3年)のお膳立てから自身4点目となるゴールを決める。88分には途中出場組のコンビネーションで好機を掴み、MF楢崎海碧(2年)のアシストからMF酒井大斗(3年)がネットを揺らした。その直後に角田朋輝(3年)に1点を返されたもののアディショナルタイムにMF楢崎海碧(2年)と187cmの大型MF椋原魁斗(2年)が加点。終わってみれば10−1の快勝で、東福岡が開幕2連勝を果たした。

 攻撃陣の躍動で勝利を掴んだ東福岡。特にサイド攻撃が冴え渡り、迫力のある突破から何度も決定機を作った。試合後、青木は「サイド攻撃はチームのスタイルで最大の強み。それはみんな意識しているし、サイドハーフが突破することでチャンスを作れる」と手応えを明かし、自分たちの“らしさ”が出たゲームに充実の表情を浮かべた。

 選手権予選まで約1ヶ月。今年は夏休みの期間に遠征などが行なえず、手探りの中でチームを強化してきた。残された準備期間は多くないが、スーパープリンスリーグ九州を戦いながら、攻撃のさらに精度を高めていけるか。2年ぶりの選手権出場に向けて、東福岡はさらなる成長を誓う。

(文・写真=松尾祐希)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ 2020 九州
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