迎えた後半は再びペースをつかみ、技術力を生かした攻めでチャンスを作る。だが、徐々に運動量が低下すると、相手の勢いに押されてしまう。最終ラインの背後にボールを入れられ、ゴール前で守る時間が増えた。すると、60分に右サイドでFKを与えてしまう。これを左SB大塚剣士(3年)にゴール前へ入れられ、FW塩塚玲生(3年)に頭でゴールを決められてしまった。

 以降も相手のMF岩崎巧(3年)らにチャンスを作られるなど、我慢の時間が続いた。しかし、ゴール前で体を張った守備を見せ、粘り強く戦ってリードを守る。苦しい時間を凌ぐと、83分にゴール前の混戦から途中出場のFW生地太陽(2年)がこぼれ球を押し込んで勝負を決める3点目を奪った。

 最後までリードを守った大分U-18が2連勝で暫定ながら首位に浮上。次節はホームで東福岡との首位攻防戦に挑む。一方の筑陽学園は3連敗。相手の戦い方に対応できず、前半の2失点が最後まで響いた。

(文・写真=松尾祐希)

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