3連勝でグループ1位となった水戸商業が上位トーナメント進出

レノファ山口FC U-18 vs 水戸商(写真=森田将義)

  「第18回金沢ユースサッカー大会2020 supported by Athle」の2日目が8月6日に石川県内の各会場で行われた。グループBの水戸商業とレノファ山口FC U-18の一戦は、4-1で水戸商業が勝利。この結果、3連勝でグループ1位となった水戸商業が上位トーナメント進出を決めた。

 水戸商業が今年度に入ってから行った練習試合は4試合のみでゲーム感や体力面などは万全の状態と言い難い。佐藤誠一郎監督も「昨年のチームの方が良いチームだった」と選手にハッパをかけるが、所々で見せる粘り強い守備はさすがの一言。指揮官が「ボールを持たれるのは覚悟の上、守備からリズムを作るのがチームの狙い。途中から出来るようになり、速い攻撃が機能し始めた」と振り返ったように、理想的な展開で白星を掴んだ。

 序盤から、後方からパスを繋ぐレノファ山口のペースで試合が進んだが、「相手にボールを持たせて、自信のある走力で勝負するのが自分たちのサッカー」(93番MF佐川留菓)と豊富な運動量で要所を封じた。攻撃では70番FW神保慶人と63番FW佐川留偉がスピードを活かして見せ場を作り、前半21分に先制点をマーク。この1点で流れを引き寄せると、後半はカウンターやサイドチェンジから、右の65番MF巻田有生と左の74番MF小林湧大がクロスを入れて、決定機を作った。後半7分には中盤でボールを受けた巻田がゴール左隅にミドルシュートを叩き込み、レノファ山口を突き放すと、21分には佐川留偉がPA内で倒されPKを獲得。このチャンスは1番GK吉本空雅に阻まれたが、流れからの右CKのこぼれを神保が押し込み、3点目をマークした。試合終了間際にも、66番DF海老澤大育が打点の高いヘディング弾を決めて勝負の行方を決定づけた。

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