阪南大高vs大阪桐蔭

 後半も思うように得点の糸口が見つけられない中、再び気を吐いたのは鈴木。後半9分にドリブルで右サイドを抜け出したMF柳武輝(3年)のクロスを「点を決められていなかったので、ゴールしか意識していなかった。思い切り振り抜いた」と合わせて、ゴールネットを揺らした。

 対する大阪桐蔭は、開幕戦でヴィッセル神戸U-18に勝利。前節もガンバ大阪ユースを下すなど本来ならプレミアリーグに所属していたチーム相手に2連勝を飾ったが、今節は「Jクラブ相手に対してのモチベーションとは違った。高体連相手にもモチベーションを出さないといけないけど、プレーで鼓舞してくれる選手が怪我で出られないのが痛かった」(DF田中柊利、3年)。前半は常に相手DFの背後を狙うサッカーを目指したが、全体のポジショニングが悪かったため思うように機能しなかった。

 後半は「これまで勝ってきていたので勝ちたい気持ちが表に出で良い判断ができなかった」(永野悦次郎監督)。自陣から繋げる場面でロングボールを選択する場面も見られたが、後半から入ったFW森野航(3年)やMF山上新平(3年)が相手エリアを積極的に仕掛けた。終盤に入ってからは自分たちの時間を作り、37分には森野のパスからFW村田要(3年)がフリーでゴール前を抜け出そうとしたが、DF東野楓馬(3年)がスライディングでストップ。39分には森野のパスから山上がダイレクトシュートを放ったが、クロスバーに阻まれた。試合はそのまま動かず、2-0でタイムアップ。これまで未勝利だった阪南大高が3戦目にして、今季初勝利を飾った。

(文・写真=森田将義)

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