後半に入ってもお互い攻撃の手は緩めない。後半1分、高輪・榮谷健太の折り返しを神戸徹生が狙い澄ましたシュートを放つ。
 10分には拓大一高CKから石原がフリーで合わせるがヒットせず。
 拓大一高は16分にも混戦の中から代わってはいった中村俊毅がシュートを狙うがヒットせず。

 すると17分、高輪はゴールキックから競り合ってDFラインの裏に抜けたボールに山崎大貴がいち早く反応しGKと1対1に。これを落ち着いて決めて先制。後半から入った山崎が大きな仕事をした。
 山崎はその後もドリブルで相手を翻弄。チャンスはなかなか作れないものの、拓大一高を追い詰めていく。

 その拓大一高も30分、この試合で再三チャンスを作っているセットプレーでゴール前に押し寄せるが高輪DFも体を張ってゴールを割らせない。

 終盤に入ってお互い最後の力を振り絞る。
 37分、拓大一高はまたしてもセットプレーから石原が競ったこぼれ球を南方直輝がシュート。これもゴールラインを割ることができない。
 38分には今度は高輪風間慧が右から切り込んでのシュート。これは拓大一高GK天野政仁に防がれる。
 試合終了間際には拓大一高のチャンスを演出してきた石原が前線へ上がりパワープレー。しかし高輪DFも最後まで集中を切らさずそのまま試合終了。
80分間の中の1本のロングボールが勝敗を分けた格好となった。

(取材=佐々木竜太)