12日、第93回全国高校サッカー選手権大会東京都大会Aブロック3回戦。西が丘への切符を賭け、駒澤大学高等学校VS都立三鷹の一戦が、東京都立大泉高等学校グラウンドで行われた。

 注目のストライカー FW安藤丈(3年)擁する、駒澤大学高等学校都立西戦では、安藤のハットトリックを含む、計7ゴールを挙げ快勝。総体王者の実力を見せつけ、勢いそのままに3回戦へと臨む。

 対するは都立三鷹中等教育学校。中高一貫教育校へと移行するため、高校としては最後の選手権となる。2回戦の東京実戦では、得意のショートカウンターを武器に、数少ないチャンスを確実に決め、勝利を収めた。駒澤大学高等学校優位のゲーム展開が予想されるが、攻撃時、ボールを奪った後の、縦への推進力は目を見張るものがある。決定機を確実に活かす事ができれば勝機は見えてくるだろう。

 試合開始から駒澤大学高等学校がやや押し込む展開だが、都立三鷹守備陣の寄せが早く、FW安藤丈(3年)にボールがなかなか収まらない。前半8分、駒澤大学高等学校はセットプレーから、DF須藤皓生(3年)が頭で合わせるも都立三鷹GK武田啓介(3年)がしっかりキャッチ。

 同9分、代わって都立三鷹。MF堀田将弘(3年)がゴール正面、やや遠めからロングシュート。得点には繋がらないが、都立三鷹この日初めてのシュートとなった。直後、前半10分、都立三鷹。1本の縦パスから、MF平光太一(3年)が裏へ抜け出し、DFを引き付けて、左のMF巽健(3年)にラストパス。これを右足でゴール左隅に突き刺し、都立三鷹が先取点を挙げる。

 続けて前半14分、都立三鷹がチャンスを作り出す。
左サイドへと大きく展開すると、ボールを受けたMF巽健(3年)がゴールに向かっていくような軌道のクロス。これにMF河内健哉(3年)が頭で豪快に合わせるも、駒澤大学高等学校GK守屋樹(3年)がビッグセーブ。何とかコーナーキックに逃れる。

 先制点を奪われた駒澤大学高等学校は前半から早くもベンチが動き出す。
前半23分、29分と立て続けに選手交代。ボランチの位置にいたMF柳澤歩(3年)をトップ下に置く。

 前半35分、駒澤大学高等学校はコーナーキックから繋いで、MF鈴木隆作(3年)からFW安藤丈(3年)へとパス。DFとGKの間に落ちる、ふわりとした絶妙のパスだったが、都立三鷹GK武田啓介(3年)が反応良く飛び出してキャッチ。

 このまま、前半は終了。

都立三鷹1点リードで折り返す。

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