先にチャンスを作ったのは矢板中央。12分にFW多田佳祐が右サイドからクロスを入れると、PA内でFW林廉斗がボールを落とす。ここに左サイドハーフの内田琉がゴールを脅かす。以降は一進一退の攻防が続いたが、30分にスコアが動く。矢板中央はCKの流れで前線に残っていたCB島崎勝也が最終ラインの裏へ抜け出す。GKとの1対1に動じず、左足で豪快にネットを揺らした。
1点リードで迎えた後半。京都橘が巻き返しを図る。34分に2列目の鎌田翔大が前線にボールを送ると、FW金沢一矢がヘディングでゴールを強襲。以降も攻撃の手を休めずにいると、38分にゴール前でFKを獲得。これを金沢が直接沈め、早い段階で同点に追い付いた。
以降は互いに良さを出し合う展開となる。矢板中央は4枚の最終ラインとボランチが強固な守備ブロックを構築。ボールを奪った後は手数を掛けずに2トップがゴールを狙った。一方の京都橘は3バックが連動した守りで相手のカウンターを封じる。攻撃では左ウイングバックの米田翔大と右ウイングバックの杉本蓮が積極的に仕掛け、サイドから崩しにかかった。しかし、最後までゴールをこじ開けられず互いに無得点。強豪校同士の対戦は1−1のドローで決着となった。