喜ぶ三田学園Bイレブン(文・写真=森田将義)

 後半は6分には北川の右CKから、田口にヘディング弾を決められ同点にされたが、「セットプレーでやられたけど、それ以外のピンチはなかった。攻撃も段々ボールが持てるようになっていたので、そんなに焦らなかった」(新井)。後方からしっかりとパスを繋ぎ、自分たちの流れに持ち込むと23分には、DF水田隆登(2年)のパスを受けた北福が冷静にGKをかわし、勝ち越しとなる2点目をマーク。このゴールで勢いに乗った三田学園Bは、25分にもFW長石雄太(2年)の左クロスをFW家本祥吾(2年)がダイレクトで合わせ、長田を突き放した。38分にはFW吉識立海(2年)が4点目をマーク。4-1で試合を終えた北福は「自分がやりたいことが出せたし、こういうサッカーをしてくるチームにも勝てたので自信がついたと思う」とコメント。「今はAチームの試合に出れていないけど、まだ県リーグは2試合ある。自分の活躍でチームを勝たせたいので、練習と試合でアピールしていきたい」と続けた。

 対する長田はスコアこそ大差がついたが、見せ場を作る時間帯も多く、収穫はあった。「確実に昨年とは相手のレベルが違う。今日なんかは、Bチームとはいえプリンスリーグ関西の試合に出ていた選手もいるチーム。前半はこっちの方が攻めていたし、内容も劣っていなかったので、集中力さえ保てば僕らでも十分戦えるのは分かった」。そう口にするのは北川だ。それぞれが掴んだ収穫を選手権で活かせるか期待したい。

(文・写真=森田将義)