長田、三田学園Bに大差で敗れるも収穫

三田学園Bvs長田(文・写真=森田将義)

  9月20日、高円宮杯U-18サッカーリーグ2020 兵庫県リーグ2部は第7節を実施。三田学園Bと長田の一戦は、4-1で三田学園Bが勝利した。

 序盤に見せ場を作ったのは神戸リーグ1部から、県リーグ2部に昇格したばかりの長田。県屈指の進学校である長田は受験勉強に専念するため、15人いた3年生うちの大半がサッカーから離れたが、「今年は高校総体が中止になり、まだ全てを出し切れていない。大学より高校の方がサッカーを本気でやれると思うので、最後の締めくくりとなる選手権までやりたかった」と話す主将のFW北川拓実(3年)ら5名が冬までの残留を決意。想いをプレーで表現するかのように、北川とFW田口翔太(3年)の2トップを中心に高い位置から積極的な守備を続け、相手エリアでの時間を作った。前半1分には中盤からのパスを受けた北川がドリブルでゴール前に進出。相手DFに当たられながらも左足シュートを放ったが、右ポストに阻まれた。31分にも、右サイドの高い位置に飛び出した北川が、ゴール前にマイナスのパス。中央の田口がダイレクトで合わせたが、枠を捉えることができず。格上相手に作った決定機を活かせず、北川は「前半のうちに1点も決められなかったのが痛かった」と悔やんだ。

 対する三田学園Bは、「長田が蹴ってくるチームだと分かっていたけど、思っていた以上に速くて対応が難しくて焦ってしまった」(FW北福貴虎、3年)。2トップのコンビネーションを前に出て奪おうとし、背後を獲られる場面が目立ったが、「DFラインで声を掛けてサイドバックが絞り、カバーの意識を持って対応しようと話をした」(DF新井生、1年)。相手のストロングポイントを封じ、攻撃に転じると、34分にはDF西田勇大(1年)の縦パスから、ゴール前を抜け出したMF土井大志(2年)がGKをかわし、無人のゴールに流し込んだ。

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