大津FW11一村聖連(写真=井芹貴志)

 後半も、立ち上がりから決定機を迎えながら追加点を奪えなかった大津だが、田原に代わって54分にピッチに入ったFW一村聖連が57分に左から、59分に右からと、立て続けにクロスからヘディングで得点を重ね5-0。さらに67分にも、交代出場のFW野口貴生がフリーで抜け出して6点目を奪い、無失点で城北を下した。

 「雨のピッチなので、積極的にシュートを狙っていければと考えていました。クロスからのヘディングは毎日の朝練でも取り組んでいて、待つのではなく走り込むイメージで練習しているので、2点ともタイミングよく合わせることができたと思います」と、2得点のFW一村。

 「途中から起用した一村と、FWで先発した上塚も点を取ってくれて、人が代わっても質が落ちなかったのが今日の収穫。グラウンドがスリッピーでデリケートになっていた部分はありましたが、外から攻めていくことを最初から意識できて、ポイントも合い始めて追加点が取れましたし、2回戦では左からが多かった攻撃が今日は右からもできて、偏りがなくなったのも良かったと思います。ただ、後半に少し停滞するので、そこは次のゲームで改善したい」と山城監督。

 24日の準々決勝では、3回戦で熊本農を下した熊本学園大付と対戦する。

(文・写真=井芹貴志)

▽令和2年度熊本新人戦(新人選手権大会)
令和2年度熊本新人戦(新人選手権大会)