先週の2回戦に続き、無失点で大量点を挙げた大津が準々決勝へ

大津 vs 城北(写真=井芹貴志)

 県民総合運動公園補助競技場で行われた「令和2年度県下高校サッカー大会」の3回戦。先週の2回戦で7得点と好発進した大津は、城北と対戦。前後半それぞれ3得点ずつを奪って準々決勝進出を決めた。

 大津は「今週の練習で動きが良かった」(山城朋大監督)という1年生のMF田原瑠衣が右のアウトサイドで先発し、序盤から優勢に出る。ただ、山城監督が「もう少し下がると予想していた」という城北が高いゾーンで守備陣形を作り、かつワイドのレーンで圧力をかけて「中に誘導する感じ」(同監督)のディフェンスで推進力を削いだことで、立ち上がりはなかなか好機を作れず。それでも中盤のMF森田大智、MF薬師田澪が丁寧にボールをさばいて左右へ展開し、アウトサイドの縦の関係を生かした突破などで、徐々に大津が押し込んでいく。

 城北も横のスライドで中央に人数をかけてスペースを埋め、幾度か続いたコーナーキックや深い位置からのスローインも跳ね返して凌ぐ。しかし個の仕掛けや思い切ったミドルなどで打開を試み、少しずつ相手のズレを生み出していった大津は25分、左コーナーからの折り返しをFW小林俊瑛が合わせ先制に成功。飲水タイムを挟み、27分には小林の折り返しをMF川口敦史が決めてリードを広げると、36分にゴール前の混戦からFW上塚蓮が決め、3-0とした。

【次のページ】 後半も、立ち上がりから決定機を迎えながら追加点を奪えなかった大津だが

▽令和2年度熊本新人戦(新人選手権大会)
令和2年度熊本新人戦(新人選手権大会)