好機を逃さなかった熊本工が、選手権出場のルーテル学院に競り勝ちベスト8進出
ルーテル学院 vs 熊本工(写真=井芹貴志)
県民総合運動公園補助競技場で行われた「令和2年度県下高校サッカー大会」の3回戦第2試合は、全国高校選手権に出場したルーテル学院と熊本工が対戦。展開としてはやや押され気味だった熊本工だが、好機を逃さず得点に結び、ルーテル学院の反撃を1点に抑えて勝ち切り、ベスト8に進出した。
雨のピッチとあって序盤はお互いにセーフティに長いボールでエリアを進める展開が続いたが、徐々にルーテル学院がボールを追い越すランニングなどで流れを引き寄せていく。
これに対して熊本工は「前からプレッシャーをかけつつ、中を閉じて人とボールを入れさせない、相手より走ることを求めた」と堤雅裕監督が話した通り、勇気を持って最終ラインを高く保ち、早いアプローチでルーテル学院に時間とスペースを与えず、また自陣に運ばれても近い距離感からのカバーリングで数的優位を作る連動した守備を発揮。
決定機は作られてもタイトな守備でゴールを割らせず、攻撃に転じるとトップに入った山口真央らスピードのある前線の動き出しを生かしつつ、中盤ではキャプテンのMF福田悠介とMF林野恵太郎が正確な技術でボールをキープ、全体を押し上げる時間を作る。それでもフィニッシュに持ち込む場面は少なかったが、24分に得た左コーナーキックから山口が押し込み、先制に成功した。
▽令和2年度熊本新人戦(新人選手権大会)
令和2年度熊本新人戦(新人選手権大会)