試合後の両チーム

 結果的に日章学園の攻撃はカウンター中心になったが、そのカウンターでもらったファールが先制点につながった。開始8分、ハーフラインを越えた地点でのFKからゴール前に放り込まれたボールを、セットプレイ用に攻め上がっていたCB藤本晃士(高鍋FC)が打点の高いヘディングシュートで決め先制点を奪取。このまま前半が終了するかと思われたが、40分にレイエスのCF山脇幹大(ベセスダSC)がペナルティボックス左からドリブル突破を図り見事にシュートを突き刺し同点として前半が終了した。

 後半に入るとレイエスは4バック気味にしてDFラインの外側のスペースを埋めてきて、各所で激しい球際を戦いつつ試合は膠着状態となった。そしてこれがラストプレイかと思われた79分、左CKを得た日章学園がゴール前の混戦から右SBで起用されたFW梶原壮一郎(ボルク北九州Jr)が最後に蹴り込み勝負がついた。劇的勝利を収めた日章学園は次戦でヴィッセル神戸U-15と対戦する。

(文・写真=編集部)

▽第32回全日本U-15 サッカー選手権大会
第32回全日本U-15 サッカー選手権大会