前年度準優勝のサガン鳥栖U15、青森山田中学校に圧勝
青森山田中学校 vs サガン鳥栖U-15
12月13日、U-15年代の日本一を決める高円宮杯第32回全日本U-15サッカー選手権大会の2回戦が群馬コーエィ前橋フットボールセンターで行われた。前日の1回戦を勝ち抜いた青森山田中学校と不戦勝により勝ち上がった前年度準優勝のサガン鳥栖U15が対戦し、5-0という衝撃的なスコアでサガン鳥栖が青森山田に圧勝した。
鳥栖の選手が長袖インナーを着る寒さの中、青森山田は全員が半袖で気合十分でキックオフの笛が吹かれた。お互いにロングキックで相手陣地に入り込んで有利に試合を進めようと肉弾戦の応酬となり、試合開始直後から激しいバトルが繰り広げられレフリーの笛でたびたび試合が止まる展開。しかし徐々に試合を支配したのはサガン鳥栖。U-15日本代表候補のCB林奏太郎(サガン鳥栖U-12)を中心に右に左に高精度のロングパスを出し、青森山田を守備に奔走させる。サガン鳥栖の狙いは傍目に見ても明確で、高精度のロングキックでDFラインの頭上を越えて背後のスペースに落とし、3枚のFWを走らせて中盤選手によるセカンドボールの回収を含めてそこで勝負する意思が統一されていた。前半の3得点は全てそのパターンで、1点目はロングパスで右サイドのDFの裏を取った赤崎陵治郎(鯰田FC)が競り合いから折り返し、走り込んだ中盤選手の徳村莉温(比屋根FC)が蹴り込んだ。2点目は右サイドのさらに深く蹴り込まれたボールの処理をGKとSBがもたついている隙に赤崎が先に触りそのままゴール。3点目は左サイドの奥深く蹴り込まれたボールを山崎遥稀(サガン鳥栖U-12)がシュートしてあげたものだ。青森山田はロングボールで背後を取られることを怖がりDFラインがじりじり下がってしまうため、DFがボールを奪っても自軍深い位置からのリターンとなり厳しいチェックを受けてロングキックで逃げる光景がたびたび見られた。
▽第32回全日本U-15 サッカー選手権大会
第32回全日本U-15 サッカー選手権大会