神村学園 vs 九州国際大付(写真＝藤原裕久)

　「前から行こう！前から、前から！」
ゴールキーパー前納侑世の声に応えるように、神村は後半から前への意識を高め、ラインを高く保つ姿勢を強調。これが功を奏して、神村が徐々にボールを保持して攻める時間が増えていくが、シュートが枠を取らえきれず、比良柊斗と前原慶維を中心に守る九国大付の守備にも苦戦。だが44分に若水がエリア内で倒されて神村がPKを獲得し、これを若水が自ら決めて2-0。さらに57分には、ゴール前の混戦から篠原が押し込んで、神村が勝負を決定付ける3点目を奪取。

　九国大付のロングボールと、粘り強い守備、そして強風に苦戦した神村だったが、終わってみればシュート16本を浴びせて2点差をつけ勝利。福田不在の不安を払拭し、力強さを発揮。2011年度の優勝以来、9年ぶりの九州新人戦王者へ向けてスタートを切った。

(文・写真＝藤原裕久)