喜ぶ国見イレブン(写真＝松尾祐希)

　復活を期す長崎の名門校が14年ぶりの大会制覇に王手をかけた。

　第42回九州高等学校(U-17）サッカー大会が行われ、最終日となる2月22日は午前に準決勝を実施（試合は30分ハーフ）。6大会ぶりの決勝進出を目指す国見は優勝候補の神村学園を1-0で下し、午後に行われる決勝に駒を進めた。

　国見は相手のパスワークに苦戦し、立ち上がりから守備に回る時間が増える。しかし、前日の夜に自ら福田師王（1年）のマンマーク役に立候補したCBの福田皓大（2年）などを中心に粘り強く守り、相手に得点を許さない。GKの緒方要（2年）も安定感のあるハイボール処理とセービングを見せ、最後尾から守備を盛り立てた。すると、徐々に落ち着きを取り戻し、中盤でボールを奪う場面が増えていく。試合前に「ボールを奪う場所は中盤。だけど、前で取れるところは取ろう」と話していた木藤健太監督の言葉通り、アグレッシブな守りで相手の攻撃を跳ね返していった。

　一方の攻撃陣は北村一真（1年）と縫俊希（2年）を起点にサイドアタックを軸に仕掛けていく。最前線の本川璃空（1年）もスピードを生かした裏抜けで相手に脅威を与えた。