東京朝鮮高 vs 長崎総科大附

　3月20日に開幕した第30回イギョラ杯国際親善ユースサッカー。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったため2年ぶりの開催となった今回は、前回覇者の三菱養和SCユースをはじめ、20年日本クラブユースサッカー選手権U-18大会準優勝のFC東京U-18、帝京（東京）や武南（埼玉）といった名門に加え、桐光学園、矢板中央、東京朝鮮などそうそうたる顔ぶれが揃った。

　大会初日の20日、Aグループ第2試合は東京朝鮮高vs長崎総科大附が対戦。激しい攻防が繰り広げられた。

　両チームとも開始早々からショートパスをつないだ攻撃や、サイドからの崩し、カウンターからのアタックなど、バリエーション豊富な攻めを見せる。

　お互いが体を張ったプレーを見せる中、前半7分に東京朝鮮高DFチェ リョンチャンが接触プレーで脚を痛め交替するアクシデントに見舞われる。

　緊迫したゲームは、前半15分過ぎから、長崎総科大附がペースを握り始める。前半21分にはFW竹田天馬が力強いシュートを放つもボールはバーを直撃し、惜しくもゴールならず。

　さらに攻め込む長崎総科大附は、フリーでボールを受けたFW甲斐友也がシュートを放つも、ポスト上へと逸れてしまう。

　対する東京朝鮮高も、FWキム サンウォン、DFキム キョンジがシュートを放ちゴールを狙う。

　すると前半終了間際の前半35分、長崎総科大附はMF城間琳が豪快なミドルシュートを決め先取点を奪った。

東京朝鮮高 vs 長崎総科大附

　早い時間帯に追い付きたい東京朝鮮高は後半からMFリャン ソングァン、DFク ギョチャンを投入し、主導権を握ろうと必死の攻めを見せる。

　流れを掴み始めた東京朝鮮高は、DFキムやMFパク ソラが果敢に攻め上がるも、長崎総科大附の固い守りをなかなか崩すことができない。

　さらに後半12分、東京朝鮮高はMFリ サンを投入し、点を奪いにかかるも長崎総科大附はハードワークで流れを渡さない。

　すると後半15分過ぎから長崎総科大附が攻め込み東京朝鮮高が守るという時間帯が続く。DF原田信之助がサイドから切り込みを見せると、後半20分過ぎにはMF宮城惟人がシュートを放つもDFキムがブロック。さらにDF深町綾我がフリーな状態からシュートを放つもボールはクロスバーの上に。

　試合はこのまま終了し、逃げ切った長崎総科大附が勝ち点3をモノにした。