帝京長岡、接戦を制して大会初勝利
帝京長岡 vs 東海大福岡(写真=松尾祐希)
Jクラブの下部組織や高体連の強豪チームが参加するサニックス杯ユースサッカー大会が3月18日に開幕し、第3試合で帝京長岡は東海大福岡と対戦。午前中の第1試合で青森山田に0-7で敗れた帝京長岡は大敗のショックを引きずり、消極的なプレーが目立った。CB松村晟怜(2年)を軸にビルドアップを試みるが、相手のプレスに苦戦。縦パスが前へ付けられず、攻撃のギアが入らない。高い位置でボールを奪われる場面も多く、カウンターから小濵弘貴(2年)らに個人技で仕掛けられてしまう。
敵陣の深い位置までボールを運べず、流動的なパスワークを出せずにいた帝京長岡。しかし、37分にチャンスを得る。自陣で細かくパスを繋ぐと、左サイドを森健太朗(1年)が突破。個人技で相手を外し、ゴール前にラストパスを送ると、ニアサイドでMF廣井蘭人(1年)が合わせて先制点を奪った。
限られたチャンスを生かした帝京長岡は後半に入っても相手のプレスに引っ掛かったものの、時間の経過とともに相手陣内にボールを運ぶ回数が増加。54分には森の左クロスに中村太一(2年)が頭で合わせる。ポストに阻まれたものの、以降も得意のパスワークと個人技でチャンスを作っていく。しかし、66分。途中出場のMF船越朝陽(2年)に左サイドを崩されると、クロスボールがそのままゴールに吸い込まれてしまう。
アンラッキーな形で同点に追い付かれた帝京長岡は失点後も気落ちせずにボールを前に運んだが、ゴールをなかなかこじ開けられない。
80分で決着が付かず、勝負はPK戦へもつれ込む。相手の3人目が失敗した一方で帝京長岡は全員が成功。昨冬の高校サッカー選手権でベスト4に入った新潟の強豪校が、接戦を制して大会初勝利を挙げた。
(文・写真=松尾祐希)
▽サニックス杯ユースサッカー大会2021
サニックス杯ユースサッカー大会2021