サガン鳥栖U-18、青森山田に逆転勝ち

青森山田 vs サガン鳥栖U-18(写真=松尾祐希)

 昨冬のクラブユース選手権王者と高体連の強豪校。1点を争う接戦となった一戦は前者に軍配が上がった。

 3月19日、サニックス杯ユースサッカー大会の2日目が福岡県のグローバルアリーナで行われ、第1試合でサガン鳥栖U-18青森山田と対戦。鳥栖は0-1で迎えた前半の終盤に追い付くと、後半に逆転ゴールを奪って勝利を手にした。

 4-3-3の布陣で挑んだサガン鳥栖は青森山田の早いプレスに手を焼きながらも、丁寧なビルドアップで攻撃を構築。アンカーの森一琉(中3)がCBの脇から上手く展開し、両ウイングやインサイドハーフを上手く使いながら相手陣内へと侵入していく。

 しかし、17分。鳥栖は一瞬の隙を突かれてピンチを招く。左S B多久島良紀(高1)に左サイドからロングスローを入れられると、ニアサイドでCB三輪椋平(高2)が擦らす。これをMF松木玖生(高2)に頭で合わせられ、先制点を許した。

青森山田 vs サガン鳥栖U-18(写真=松尾祐希)

 以降は相手の統率の取れたプレスとインテンシティーの高い守備で苦戦。何度か最終ラインから思い切って前にボールを入れる場面もあったが、決定機を作るまでには至らない。それでも鳥栖は我慢強く戦い、31分にチャンスを掴む。FW二田理央(高2)が右サイドにボールを展開。MF楢原慶輝(高1)が素早くゴール前へボールを折り返し、最後はMF福井太智(高1)が右足で蹴り込んで同点に追い付いた。これで勢いに乗ると、1-1で迎えた後半。開始早々の44分に福井の左CKからCB安藤寿岐(高2)がヘディングでネットを揺らし、早い段階で鳥栖は逆転に成功した。

 リードを奪った後は一進一退の展開が続き、時間の経過とともに球際での攻防が増えていく。青森山田に身体を張った守備で得点機を阻止される回数が増えたが、鳥栖も身を呈した守りでピンチを凌ぐ。59分には松木に決定的なヘディングシュートを打たれ、70分にも途中出場の本田真斗(高2)にミドルシュートを打たれた。しかし、枠を外れて、ことなきを得る。最終盤も相手のセットプレーから肝を冷やしたが、鳥栖がCBの岡英輝(高2)らを軸に守り切って今大会2勝目を挙げた。

(文・写真=松尾祐希)

▽サニックス杯ユースサッカー大会2021
サニックス杯ユースサッカー大会2021