アサンプションが3ゴールで初戦突破!

ゴールを決めたアサンプション9番FW三木拓人

 4月18日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の1回戦が行われ、アサンプション交野に3-0で勝利し2回戦に進出した。勝利したアサンプションは4月25日に3回戦進出をかけて東住吉総合と対戦する。

 試合開始から1回戦とは思えない激しい戦いが繰り広げられる。交野の寄せが速く、アサンプションの選手たちはピッチコンディションも影響し足元のプレーが定まらない。互角の展開が続く中、交野は10番MF尾崎柊平がスピードを活かし左サイドでチャンスを作り始める。しかし先制したのはアサンプション。25分、それまで交野DF陣に抑え込まれていた9番FW三木拓人が左サイドをドリブルで縦に突破すると、中に入れたボールを8番MF山崎圭悟が押し込みゴール。アサンプションが1点リードで前半を折り返す。

 後半に入ると地力に勝るアサンプションが主導権を握る。そして60分、7番MF小田大翔が裏に抜け出し飛び出したGKを交わしマイナスのボールを中に入れると、これを18番FW水谷圭吾が落ち着いてゴールに流し込みアサンプションに追加点が入る。直後にもFW三木がPA内左でボールを受けると、カットインして右足でシュートを決めてダメ押しの3点目。その後も選手交代でフレッシュな選手を投入しながら押し気味に試合を進めたアサンプションが3-0で勝利した。

 勝利したアサンプションの神田哲也監督は「初戦ということで難しい試合になるのはわかっていたので、まずは勝てて良かったです。ピッチの状態が良くない状況で、止める蹴るのところが難しいのではっきりプレーしようというのは伝えていました。中々パスが収まらなかったり、ドリブルしてもボールが跳ねてしまったりで難しかったと思いますけど、その中でもしっかり勝ち切ってくれたのでそこは良かったと思います」と試合を振り返り、目標については「まずベスト16の壁をなんとか越えて、ベスト8、ベスト4、決勝と食い込んで、少しでも上に行って自分たちのサッカーを多くの人に観てもらえる環境に行きたいなと思います」とし、次戦に向けては「次も難しい試合になると思いますけど、しっかりやってくれると思いますので、子供たちを信じて僕も一緒に戦いたいなと思います」と意気込みを語った。

 交野の金田章吾監督は「相手の方が技術的なところは上なので、出来るだけ自由にさせないこと。流れてくる選手が多いのでその選手にしっかりついて行く、ボールウォッチャーになって背後を取られないようにすることを徹底させていました。あとはワンチャンスを狙ってたんですが、中々チャンスが無くて悔しい結果になってしまいました。スタミナ的に後半厳しいかなと思っていたんですが、そこを耐えられなかったです」と試合を振り返った。初戦敗退となってしまったものの「言いなりではなく、選手が自分で考えてサッカーが出来るようになるように。高校の先にいってもそれが出来るように」との金田監督の教えがしっかり表現されたサッカーをみせた。交野の今後の活躍に期待したい。

(文・写真=会田健司)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選