追いすがる清風南海をFW井上太陽のゴールで突き放した春日丘が2回戦突破!

勝利した春日丘

 4月25日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の2回戦が行われ、春日丘清風南海に3-1で勝利し3回戦に進出した。勝利した春日丘は5月2日にJ-GREEN堺で大阪偕星学園と対戦する。

 試合開始から春日丘が清風南海陣内に攻め込む展開。14分、春日丘は14番FW井上太陽がDFラインの裏に抜け出しGKと一対一になるも、シュートはセーブされてしまう。決定機を逃してしまった春日丘だったが、FW井上が今度は右サイドで2人のDFをドリブルで交わしてクロスボールを上げると、このボールはカットされてしまうものの、PA内でこぼれ球を拾った清風南海選手にハンドがあったとしてPKを獲得する。これを7番MF上田知幸が落ち着いて決めて春日丘が先制に成功する。更にその後も春日丘が一方的に押し込むと25分、ゴール前で相手DFがクリアしたところに寄せていた55番MF古藤諒大にボールが当たり、この跳ね返りがゴールに吸い込まれる。幸運な形で追加点をあげた春日丘が2点リードで前半を折り返す。

 前半一方的に攻め込まれ、ハーフタイムに監督から檄を飛ばされた清風南海イレブン。後半は球際への寄せに改善が見られ、依然としてチャンスは少ないながらも選手たちはひた向きにハードワークを続ける。すると65分、中央ハーフエライン付近で獲得したFKに3番DF西川諒佑がヘディングで合わせゴール。ワンチャンスをものにした清風南海が1点差に詰め寄る。しかしその後、同点に追い付きたい清風南海が攻勢に出たところを春日丘がカウンターで仕留める。69分、この試合再三前線で起点を作ってきたFW井上が前線でボールを受けると自らドリブルで仕掛け、相対したDFを振り払いGKの位置を見て丁寧に右足でシュートをゴール左隅に決める。このゴールで追いすがる清風南海を突き放した春日丘がそのまま3-1で勝利した。

 勝利した春日丘の酒井健示郎監督は「清風南海さんが前からガツガツ来ると聞いていたんで、それをうまくいなせればと思っていたんですけど、後半は受け身に回ってしまってしんどいゲームになってしまったかなと思います。もうちょっと早い段階で3点目を取りたかったんですけど、うちの子も2点取ったら安心してしまうところがあって、そこで相手に来られてしまいました。前半は良かったですけど、後半は上手くいかず40点50点ぐらいの出来だったかなと思います」と試合を振り返り、「次はシード校の偕星さんなので、胸を借りるというよりも、こっちが勢いをもっていけるように、コロナにも気を使いながらしっかり準備して、やっていきたいと思います」と次戦に向けて意気込みを語った。

(文・写真=会田健司)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選