エース鈴木のPK弾で延長戦を制した阪南大高が大会連覇に向けて前進!

阪南大高 vs 大阪学院大高

 5月30日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の6回戦が行われ、阪南大高が1-0で大阪学院大高に勝利し準々決勝に進出した。勝利した阪南大高は準々決勝で東海大仰星と対戦する。

 まず最初にチャンスを作ったのは阪南大高。13分、2番FW石川己純が右サイドからカットイン、左足シュートを放つもこれは枠外。対角線に質の高いロングボールを送る阪南大高に対して、細かくポジション修正を行い、全体をスライドしながら対応する大阪学院大高。すると徐々に6番MF本田全や8番MF山本未来翔が前を向いてルーズボールを拾うシーンが増え、大阪学院大高が少しずつ攻め込んでいく。

 30分にはFKから4番MF新名拓陸がダイビングヘッドで合わせるが、阪南大高1番GK山形慈温が落ち着いてセーブ。その後も猛攻を仕掛ける大阪学院大高だったが、阪南大高5番DF西田祐悟&4番DF櫻本亜依万のCBコンビが最後のところで身体を張り、何度もシュートブロック。前半は0-0で折り返す。

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 後半に入ると阪南大高9番FW鈴木章斗にボールが収まる回数が増える。鈴木は特に後半、強さだけでなく身体のしなやかな使い方、ハイボールの処理など細かな技術を存分にみせた。すると46分、その鈴木のクロスからファーサイドで11番MF宮崎悠大がボレー。この試合1番の決定機を迎えたが、惜しくも枠を捉えることはできず、ゴール上に外れる。その後、阪南大高が攻め込むも大阪学院大高の集中した守りを破れず、0-0のまま勝負は延長戦へ。

 延長に入ると大阪学院大高は身長のある17番FW古川優成を投入。サイド攻撃に加えて、さらにロングボールを送り込む。すると延長6分、FKからバックヘッドでチャンスを迎えるもバー直撃。あと一歩のところで決めきれず、延長後半戦へ。

 そして延長12分、ついに試合が動く。阪南大高9番鈴木がペナルティエリアで倒され、PK。鈴木自らがこのPKをしっかり沈め、阪南大高がついに先制。残り時間は阪南大高がうまく時間を使いながらそのまま試合終了。

 試合後、勝利した阪南大高・濵田監督は「相手が強いことは知っていたし、厳しい戦いになるのはわかっていた。なんとか勝ててよかった。」とコメント。次の試合に向けては「次も厳しい戦いになると思うので次戦までに1つでも修正、改善を行い、いい準備をしたい。」と意気込みを語った

(文・写真=髙森詠人)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選