大阪桐蔭がPK戦を制し5大会ぶりの全国へあと1勝!

大阪桐蔭 vs 大阪産大附

 6月6日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の準々決勝が行われ、大阪桐蔭大阪産大附の試合は0-0で突入した延長戦でも決着が付かずPK戦を5-4で制した大阪桐蔭が勝利した。勝利した大阪桐蔭は準決勝で第98回全国高校サッカー選手権大阪予選王者の興國と対戦する。

 立ち上がりから前がかりにプレスをかけた大阪産大附。全体を押し上げルーズボールを前向きに拾い、攻撃はワイドに広く展開していく。コンパクトな守備の大阪桐蔭に対し、何度か逆サイドを突くロングパスが見られた。少しずつ大阪産大附にペースは流れていったが、大阪桐蔭のエリア内での守備は固く、なかなかシュートまではもっていけない。前半は0-0で折り返す。

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 後半に入ってもお互いの固い守備を攻略することができず、ほとんどシュートがないまま勝負は延長戦へ。

 延長に入ると、大阪桐蔭は24番FW村上楓真を投入。すると延長8分、大阪桐蔭8番MF室勇志の個人技から中央を突破し右サイドへ展開、それをダイレクトでクロス。村上がニアへ飛び込んだがあと一歩届かず。村上はその1分後の延長9分にも左からのパスを相手の前で触るファーストタッチでこの日一番の決定機を作り出すが、左足のシュートは惜しくも枠外。

 その後少し大阪桐蔭が押し込んだものの、大阪産大附は最後まで集中を切らさず、勝負はPK戦へ。大阪産大附の5人目を大阪桐蔭1番GK藪中優希が止め、PK5-4で大阪桐蔭が勝利した。

 試合後、勝利した大阪桐蔭・永野監督は「去年インターハイを経験していない分、こういったトーナメント戦に対してもっと強くならなければいけないと改めて感じた。自チームが目指している、ボールを失わないで組み立てるというサッカーが最初から最後まで出来なかった。」と勝利しながらも厳しいコメントを残した。

 さらに「できるだけ、彼ら(選手たち)に戦術者になってもらいたいと思ってる。戦術的にポジションなどを修正するのは当然私の役目でもあるが、彼ら自身が独自でボールを奪うためのプロセス・チームプレー、さらにゴールを奪うためのプロセス・チームプレーを考え、自分の役割、もしくはその役割を超えたプレーをするということを戦力的にやってもらいたい。」と、外からの指示だけでなく、自分で考えてプレーすることを重要視してると語った。

(文・写真=髙森詠人)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選