勝利目前で金光大阪に追いつかれるも、PK戦を制した近大附が勝利!

金光大阪 vs 近大附

 6月6日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の準々決勝が行われ、金光大阪近大附の試合は1-1で突入した延長戦でも決着が付かずPK戦を3-4で制した近大附が勝利した。勝利した近大附は7大会ぶりの全国を目指し準々決勝で阪南大高と対戦する。

 この試合、近大附は身長のある19番FW太田悠太を前線に起用。開始から太田に目掛けてロングボールをいれる近大附。これがいきなり功を奏す。6分、太田がヘディングでフリックしたボールが背後にこぼれ、これに反応した6番MF大塚那麻哉がエリア内で倒されPK獲得。これを10番DF畑中佑太が決めて開始早々に近大附が一点をリードする。

 その後少しずつ金光大阪が押し込む時間帯が増えたが、前半ラストプレーの37分、左からのクロスを近大附、大塚が左足ボレー。ゴール左上の際どいコースへ飛んだが、金光大阪1番GK宮前壱爽が右手でビッグセーブ。2点差になってもおかしくないシーンだったが宮前がセービングと声でチームを鼓舞する。

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 後半になるとロングスローも武器の金光大阪がセットプレーを中心に攻め込んでいく。近大附はまさに「耐える時間」が続いたが、なんとかゴール前で掻き出し、守り続けた。このまま試合終了かと思われた74分、金光大阪がロングスローから混戦となり4番DF井上七音の折り返しを、7番MF西岡悠がインステップで押し込んで1-1。土壇場で金光大阪が追いつき、勝負は延長戦へ。

 延長戦も構図は変わらず、攻め込む金光大阪と守る近大附。延長13分、左サイドからのクロスをファーサイドで待ち受けた金光大阪14番MF光安涼太がシュート。しかし、近大附1番GK金岡怜皇が最後まで我慢し、足でのファインセーブ。その後、両チーム白熱した攻防をみせるもシュートまではもっていけず、勝負はPK戦へ。結果は近大附GK金岡が2本のPKをストップし1-1PK(3-4)で近大附が勝利した。

 試合後、勝利した近大附の山田監督は「まず、相手が格上なので劣勢になるのは覚悟しながら、金光さんのストロングであるセットプレーを対策してゲームに入った。立ち上がりに先制点を取ることに狙いを持って、メンバーを入れ替えた。」と語り、先発起用の2年生太田に関してはBチームからの抜擢だと明かした。

 また、準決勝・阪南大高戦に向けては「格上との勝負なので、こういった粘り強い試合をしていかないといけない。ベスト4なので、もう思い切って粘り強い守備と少ないチャンスをものにするサッカーをしていきたい。」と意気込みを話した。

(文・写真=髙森詠人)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選