接戦制した阪南大高が4大会連続5度目の全国出場決定!

近大附 vs 阪南大高

 6月12日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の準決勝が行われ、近大附阪南大高の試合は、阪南大高が2-1で近大附を下した。勝利した阪南大高は決勝に進出し大阪桐蔭と対戦する。

 立ち上がり、チャンスを迎えたのは近大附。4分、9番FW澤田琉偉がルーズボールをファーストタッチで抜け出しシュート。しかしこれは惜しくもニアポストに弾かれる。対する阪南大高はセットプレーからチャンスを作る。9分、CKからニアでフリックしたボールをファーサイドで合わせたのは今大会何度もヘディングの強さをみせた5番DF西田祐悟。「最近点を取れてなかったので今日取れて良かった」と話した西田のヘディングはネットを揺らし、1-0と阪南大高が先制点を奪う。西田は11分にもCKからヘディングで合わせるもバー直撃。

 この試合、阪南大高は左サイドハーフに2年生の13番MF藤井樹を起用。左利きの藤井は同じく左利きの7番DF保田成琉と2人組の関係で何度か縦突破を図る。すると29分、保田のパスに抜け出した藤井が振り向きざまに低いクロス。これに1年生の11番MF宮崎悠大が飛び込みゴール。2-0と阪南大高がリードして前半を折り返す。

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 後半に入り、42分、阪南大高9番FW鈴木章斗の落としから10番MF櫻井文陽がミドルシュート。しかしこれは近大附1番GK金岡伶皇が落ち着いてセーブ。鈴木はこの試合でも高いポテンシャルを発揮。柔軟性のある長身FWはチームが苦しい時にハイボールをおさめ、陣地回復の役割を果たした。

 1点を返したい近大附はキャプテンの10番DF畑中佑太の精度の高いロングキックを中心に少しずつサイドを攻略。そして58分、中央に長身の19番FW太田悠太を投入。すると65分、太田の競り合いのこぼれ球を左サイドに展開。25番FW杉元佑多が左足でクロス、それをファーサイドで待ち構えたのは9番澤田。面で合わせた丁寧なヘディングは逆サイドネットへと吸い込まれ、1-2と近大附が1点を返した。その後、追いつきたい近大附が前線へ押し込み、ロングボールを送るが、阪南大高1番GK山形慈温が勇気を持った飛び出しで対応。近大附にシュートを打たせず、そのまま2-1で試合は終了した。

 試合後勝利した阪南大高・濱田監督は「近大附さんがしてくるサッカーというのはある程度わかっていたのでシステムを変えたが、しっかりはハマり切らなかった。相手の方がプラン通りにいった内容だったと思うが、そこで勝てたことは彼ら(選手たち)が頑張ってくれたと思う。」と話した。全国大会に向けては「今日が全国であればダメだと思うし、もう一度なにが出来てなにが出来てないのか確認して、しっかり準備したい。」と語った。

(文・写真=髙森詠人)

▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選