好調を維持する矢板中央と桐生第一の一戦はドロー決着
矢板中央 vs 桐生第一(写真=松尾祐希)
好調を維持するチーム同士の対決は、最後まで目が離せない好ゲームになった。
5月1日、高円宮杯U-18プリンスリーグ関東の5節が行われ、矢板中央高東泉グラウンドでは矢板中央と桐生一が対戦。互いに良さを出したものの、スコアレスドローで勝点1を分け合う結果となった。
立ち上がりにペースを掴んだのは桐生一。浅田陽太(3年)、金沢康太(3年)のダブルボランチがボールを散らし、両サイドの青木暖(3年)と寳船月斗(3年)が積極的に仕掛けていく。トップ下の小林凌大(3年)、最前線の吉田遥汰(3年)も良いタイミングでボールを受け、ゴール前で決定機に絡んだ。18分にはワンツーで狭いエリアを突破した寳船が左足でシュートを放つと、26分にも巧みなトラップで前を向いた吉田が右足でゴールを狙う。惜しくも得点に結び付かなかったが、特徴である攻撃力を全面に押し出すサッカーで主導権を握った。
対する矢板中央は自陣で耐える時間が続く。中盤でセカンドボールを拾えず、何度もゴール前にボールを運ばれた。それでも主将・GK藤井陽登(3年)やCB島崎勝也(3年)を軸に粘り強く対応。ゴール前で身体を投げ出すなど、“伝統の堅守”で相手に得点を与えなかった。
0-0で迎えた後半、矢板中央がリズムを掴む。中盤を省略し、早いタイミングで前線にロングボールを供給。FW林廉斗(3年)が競ると、そのセカンドボールをFW星景虎(3年)やMF久野木力丸(3年)らが回収して前にボールを運んだ。61分には鮮やかな連携で崩し、大畑凛生(3年)が右足でシュート。さらに後半の中盤以降は伝統のセットプレーでも相手ゴールを脅かし、島崎のロングスローやCKとFKから決定機を作った。
終盤に入ってもスコアが動かず、時間は残り10分を切る。ここから両者とも前線に人数を掛け、ゴールをこじ開けにかかった。しかし、互いにゴールが奪えない。アディショナルタイムに桐生一がチャンスを掴んだものの、ポストや藤井の好セーブに阻まれてしまった。
最後まで互いに良さを出した一戦はドローで決着。矢板中央は勝点を8ポイントに伸ばして暫定2位、桐生一は同7ポイントで暫定4位に浮上した。
(文・写真=松尾祐希)
▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関東
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