三菱養和SCユースが終了間際に追いつくもその後惜しいポスト直撃弾連発… 鹿島アントラーズユースは痛恨失点で白星逃す
土壇場で同点ゴールを決めた三菱養和FCユースDF西久保駿介
8月11日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関東の第9節が行われ、三菱養和SCユース(東京)と鹿島アントラーズユース(茨城)が対戦した。
試合前の時点で三菱養和SCユースは勝点4の暫定9位、鹿島アントラーズユースは勝点8の暫定8位。上位進出に向けてはどちらも勝点3が欲しいゲームと言える。
そんな一戦において、三菱養和SCユースはGK30町田佳祐(2年)、DF2西久保駿介(3年)、DF4日隈雄大(3年)、DF5森山純平(3年)、DF17大沢惇貴(2年)、MF6磯丈成(3年)、MF7中野隼斗(3年)、MF8嵯峨康太(3年)、MF27児平陽大(2年)、FW10洪怜鎭(3年)、FW11須藤太一(3年)をスターティングメンバーとして起用。対する鹿島アントラーズユースは、GK1高橋楓(3年)、DF3福原陽向(3年)、DF6小林栞太(3年)、DF15梅津龍之介(2年)、MF8村山剛琉(3年)、MF10淵上涼太(2年)、MF11中山隼(3年)、MF14柏木陽良(2年)、MF28武沢健伸(2年)、FW13菊池快(3年)、FW19小松朝陽(2年)を先発としてピッチに送り込む。
鹿島アントラーズユースのキックオフで試合が開始されると、三菱養和SCユースの入りがやや重く、セットプレーなどで攻め立てる鹿島アントラーズユースが立ち上がりから主導権を握る展開に。前半10分にはFW菊池からのパスを受けたMF淵上がシュートを放つもののこれはGKの正面を突く。さらにその直後にはMF中山が左サイドからCKを獲得するも、DF小林のクロスに合わせたDF梅津のヘディングは三菱養和SCユースのディフェンス陣にクリアされてしまう。
一方、守りの展開を強いられていた三菱養和SCユースも、やや受けに回っていた時間を耐えると、徐々にボールがつながり始めチャンスを作り出す。
前半17分はゴール前の混戦からFW洪がフリーでヘディングシュートを放つもゴールならず。前半25分には右サイドからにクロスにDF森山がダイレクトでボレーを打つも、バーの上を超えてしまう。その後もMF嵯峨が左サイドから鋭く切れ込み自らシュートを放つものの、鹿島GK高橋のファインセーブで得点には至らない。結局前半はお互いゴールを奪うことはできず、スコアレスで折り返す。
三菱養和SCユース vs 鹿島アントラーズユース
後半に入っても立ち上がりは鹿島アントラーズユースがペースを掴む。すると10分過ぎに、左サイドからDF小林がボールを運んで自らシュートを放つと、ボールはゴールネットを揺らし、鹿島アントラーズユースが先制に成功する。
その後は一進一退の攻防が繰り広げられると、局面打破のため両チームとも選手交代でフレッシュな選手を投入。鹿島アントラーズユースはMF17岡田理央斗がサイドからの仕掛けで好機を演出すれば、三菱養和SCユースのFW13赤井ウェズリー景太が高さを活かしたプレーを見せるなど、ピッチの全選手が勝利のためにハードワークする。
試合はこのまま終了かと思われたが、後半44分に劇的な展開が待っていた。三菱養和SCユースが右CKのチャンスを得ると、放たれたクロスに合わせDF西久保がドンピシャでヘッドを叩き込み同点に追い付く。
その後も残されたわずかなアディショナルタイムに、三菱養和SCユースが怒涛の攻めを見せる、MF嵯峨が、DF森山が立て続けにシュートを放つも、どちらもポストに嫌われ惜しくも得点を奪うことができない。
まず後半5分に前橋育英ゴール前の左サイドでFKのチャンスを得ると、これをFW福西が直接叩き込みまずは1点を返す。
土壇場で劇的なゴールが生まれた試合は結局1-1のドローに終わり、両チームが勝点1を分け合った。三菱養和SCユースは同点に追いついた直後のチャンスを決め切れず、鹿島アントラーズユースは試合終了間際に痛恨の失点を喫してしまうなど、両チームともに収穫と課題が見えたゲームだった。
▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関東
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関東