三菱養和SCユースが今季ホーム最終戦で意地を見せる!前橋育英は勝利逃すもプレミア参入戦進出が決定!

三菱養和SCユース vs 前橋育英

 11月28日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関東の第17節が行われ、三菱養和SCユース(東京)と前橋育英(群馬)が対戦した。

 三菱養和SCユースは7月4日に行われた第8節の前橋育英戦で黒星を喫して以来6戦4勝2分。前節では優勝を決めている川崎フロンターレU-18(川崎)と引き分けるなど好調をキープ。一方の前橋育英は前々節の川崎フロンターレU-18戦で0-3の完封負け、前節の鹿島アントラーズユース戦ではトップサブのメンバーなどを起用するも1-2と惜敗。プレミア参入戦進出に向け、3連敗は避けたいゲームとなった。

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 試合は前橋育英のキックオフでスタートすると、開始早々に三菱養和SCユースのFW10洪怜鎭(3年)が負傷により交代するアクシデントに見舞われる。三菱養和SCユースは交代で193cmの長身FW13赤井 ウェズリー景太(3年)を投入する。

 前半3分、前橋育英は左サイドのMF10笠柳翼(3年)が中のMF6岩立祥汰(3年)を狙う。通ればビッグチャンスになり得たパスは、三菱養和SCユースのディフェンス陣がカットし事なきを得る。

 序盤は前橋育英がボールを握る展開。予想外の選手交代もあり、三菱養和SCユースは我慢の時間帯が続く。すると前半14分、三菱養和SCユースは中盤でMF6磯丈成(3年)がボールを奪うと、自らシュート。しかしこれは前橋育英GK1渡部堅蔵(3年)がキャッチする。

 一瞬ヒヤリとした前橋育英は前半16分、FW9守屋練太郎(3年)がシュートを打つもゴールの枠を捉えられない。さらに17分、FW11渡辺亮平(3年)からFW守屋を狙ったパスは通らず。しかし直後の18分、MF岩立からのクロスにMF7根津元輝(2年)が反応。ボレーシュートを放つも、これは三菱養和SCユースGK30町田佳祐(2年)にキャッチされる。

 ポゼッションで上回る前橋育英は、サイドチェンジなどもしながらMF17大竹駿(3年)やMF磯、MF笠柳、MF渡辺、FW守屋などが絡み、両サイドから厚みのあるアタックを仕掛ける。三菱養和SCユースはしばらく受け身の展開を強いられる。

 すると前半43分、前橋育英はゴール前の絶好の位置でFKを得ると、キッカーのMF笠柳が直接これを決め、先制に成功。1-0と前橋育英のリードで前半を折り返す。

後半アディショナルタイムに劇的な同点ゴールを決めた三菱養和SCユースFW依田悠希

 後半に入ると今季はホーム最終戦となる三菱養和SCユースが意地を見せる。立ち上がりから攻め込むと、後半2分、MF7仲野隼斗(3年)からのクロスを受けたMF磯がシュートを放つものの、これは惜しくも外れてしまう。

 さらに攻める三菱養和SCユースは13分、MF磯がシュートを放つものの前橋育英GK渡部がクリア。21分にはゴール前でFW13赤井がシュートを放つものの、前橋育英ディフェンスにクリアされゴールを奪うことはできない。

 前橋育英も反撃。後半30分、右サイドのMF渡辺が中へクロスを送ると、MF23小池直矢(2年)がボレーを叩き込むものの三菱養和SCユースGK町田にキャッチされる。

 後半終了間際には、ジェフユナイテッド市原・千葉への来季加入が内定している三菱養和SCユースDF2西久保駿介(3年)も前線に参加。試合終了間際に惜しいシュートを放つものの、前橋育英ゴールをこじ開けることはできない。

 このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム、三菱養和SCユースは右サイドのFW11須藤太一(3年)がクロスを放り込むと、直前に交代出場したFW19依田悠希(2年)がドンピシャのヘディングシュートを叩き込みネットを揺らす。

 試合終了間際、DF西久保のヘディングシュートにより土壇場で追い付いた第9節の鹿島アントラーズユース戦を思い起こさせるゴールが決まった後も、三菱養和SCユースは最後まで勝利を目指し、また前橋育英も必死にゴールを狙い続ける。

 しかし間もなく試合終了のホイッスルが吹かれ、試合は1-1のドローに終わる。勝点1を加えた両者、他チームの試合結果から前橋育英は追い付かれたもののプレミア参入戦進出条件となる3位以内が確定。引き分けに終わった三菱養和SCユースは3位以内の可能性が無くなり、今季のプレミア参入戦への道が絶たれた。

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関東
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関東