カマタマーレ讃岐U-18、創部10年目プリンス参入3年目で初優勝達成!

初優勝のカマタマーレ讃岐U-18(写真=寺下友徳)

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、通常10チームが2巡ずつ対戦する全18節のうち第10節から13節までを中止し、無観客・14試合で開催することになった「高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ2021四国」。11月20日(土)には第16節が四国各地で開催され、すでにリーグ2位以内と「高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグ2021プレーオフ」出場を決めている首位のカマタマーレ讃岐U-18は勝ち点「1」追加で決まる参入3年目での初優勝をかけ、先日の「第100回全国高校サッカー選手権大会香川県大会」で惜しくも準優勝に終わった7位・大手前高松と対戦した。

 両チームのスタメンは以下の通りとなった。カマタマーレ讃岐U-18は表記が「3-5-2」だが最初の立ち位置は「4-1-4-1」という可変システム。スタートの立ち位置で表記するとGKがU-17日本代表・すでにトップチームの練習に参加している1松原 快晟(2年)。4バックは右から14折出 幸大(2年)、8江内谷 絹人(3年)、4森 怜太郎(3年)、38山本 勇武(1年)。中盤はフォアリベロに2吉田 光(3年)が構え、前には右から8藤澤 光佑(3年)、15一村 春陽(2年)、7浅田 彗潤(3年)。ワントップの位置に9岩佐 麟太郎(3年)である。

 なお、今季20得点で得点トップを快走するFW11小山 聖也(3年)は2種登録選手としてJ3リーグ帯同のため欠場。小山と共に来季のトップ昇格が決まっているキャプテンのDF3田尾 佳祐(3年)もベンチスタートとなった。

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15分カマタマーレ讃岐U-18・DF38山本 勇武(1年)が先制ゴールを決める(写真=寺下友徳)

 対する大手前高松はカマタマーレ讃岐U-18の攻撃力に対応する「5-3-2」システム。GKが1竹内 勇颯(2年)。5バックは右から7赤星 裕大(3年)、6野口 真翔(3年)、2山下 聖矢(3年)、3間嶋 優真(2年)、キャプテンの8冨家 仁(3年)。中盤はダブルボランチに4三木 脩平(3年)と5橋本 康(3年)。トップ下に10前田 快(2年)。2トップは13三村 天晴(3年)と14宮崎 叶多(3年)が組んだ。

 試合は「今年は各ポジションに能力が高い選手が多いので、自分たちからアクションを取るサッカーを選択した」(関原 凌河監督)カマタマーレ讃岐U-18の特長が随所に発揮される展開となる。極端とも言えるボールサイドへのプレッシングでボールを奪った彼らは「チームに欠かせない選手」と指揮官が舌戦する吉田を経由して素早く逆サイド、スペースに展開。さらに複数人がゴール前に入り込むことで、大手前高松ブロックの無効化を図る。

 そして迎えた15分、カマタマーレ讃岐U-18は浅田の左CKからキャプテン田尾の穴を埋めんと「入っていくしかないと思っていた」山本がニアサイドに頭で突っ込み待望の先制点。大手前高松もすかさず布陣をカマタマーレ讃岐U-18と同じく「4-1-4-1」に。前線の人員も変えて、あえて1対1を作り出し打開策を練る。が、主導権は与えなかったカマタマーレ讃岐U-18は53分、右サイドに進出した折出のクロスから浅田がヘディングシュート。そのこぼれ球を「ハードワークを1年間言われ続けた」岩城が抜け目なく頭で詰めて2点目。この時点で優勝をほぼ決定的とした。

 しかし、大手前高松はここから粘る。カマタマーレ讃岐U-18の運動量が落ちた終盤にあてに速いサッカーで押し込むと、84分には途中出場のMF11真鍋 地広(3年)がPA左から出した横パスに鋭く走り込んだ橋本が豪快に蹴り込んで1対2。その後もゴール前へと迫った。

 ただ、カマタマーレ讃岐U-18はクローザー的に終盤出場したキャプテン田尾らを中心に最後の一線は許さず。5分のアディショナルタイムを経て2対1で逃げ切ったカマタマーレ讃岐U-18は、創部10年目・プリンスリーグ四国参入3年目で初優勝の快挙を成し遂げたのである。

 ただ、彼らにとって2021年のゴールテープはここではない。ひとしきり歓喜の時間を過ごした後、U-17日本代表GKの松原はこう話した。「チームのやり方をさらに徹底させてプレミアに昇格したい」。目指すは香川県のU-18チーム、そしてJ3リーグ所属アカデミーとしては初の頂到達。新たな歴史を創る舞台は12月12日・広島県だ。

 対する大手前高松は勝てば県リーグ降格圏ライン9位以下(10位:尽誠学園は県リーグ降格が決定)脱することができたが、そこは叶わず。ただ、11月27日(土)の四国学院大香川西戦に1対0で勝って7位を守った彼らは、最終節・高知中央戦において引き分け以上で決まるプリンス自力残留へ突き進む。

(文・写真=寺下友徳)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 四国
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