高知、選手権・堀越戦を意識しつつ5得点で高知中央に快勝!

24分・高知FW11西田 慎太郎(3年)が先制ゴールを決める(写真=寺下友徳)

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、通常10チームが2巡ずつ対戦する全18節のうち第10節から13節までを中止し、無観客・14試合で開催することになった「高円宮杯JFA U-18サッカープリンスリーグ2021四国」。11月20日(土)には第16節が四国各地で開催され、11月7日(日)に第100回全国高校サッカー選手権の出場を決めた高知は、今年のインターハイ高知県王者・高知中央と対戦した。

 両チームのスタメンは以下の通りとなった。「4-4-2」システムの高知はGKが1大阪騎士(3年)。4バックは右から5谷日向太(3年)、2橋本拓実(2年)、4松岡洸成(3年)、29濱口達也(1年)。中盤はダブルボランチに6川竹智希(3年)と17南部翔太(2年)。右に26山本愁斗(1年)、左は26松井貫太(1年)。2トップは14角田楓磨(3年)と11西田慎太郎(3年)。キャプテンのMF10松井匠(3年)はベンチスタートとなり、代わりに松岡がキャプテンマークを巻いた。

 高知中央も「4-4-2」システム。GKが1池添郁哉(3年)。4バックは右から4中西拓斗(2年)、5松橋功策(3年)、12小寺智尋(2年)、13多田晴登(2年)。中盤はダブルボランチに6室津慈恩(3年)と18川崎星成(3年)。右に7鎌倉陸(2年)、左は14米崎希星(3年)。2トップはキャプテン10室天舞(3年)と9和氣有祐(2年)となった。

 試合は高知が「映像を見ても個の質が高い」(大坪裕典監督)選手権初戦・堀越(東京A代表)戦を見据えつつ、ペースを握り続ける90分となった。24分、角田のロングスローのクリアボールを「よくチャレンジしていた」と指揮官も賞賛した濱口がシュート。そのこぼれ球を西田が押し込んで先制すると、33分には角田が鮮やかなミドルシュートで2点目を奪い。前半を折り返した。

高知中央戦でゲームキャプテンを務めた高知DF4松岡 洸成(3年)(写真=寺下友徳)

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 高知は後半もCKから2点を追加すると、最後は83分、ショートカウンターから途中出場のFW21大久保天満(1年)が沈めて計5得点。高知中央も豊富な運動量と利して、たびたび前線まで進出する中西を起点に攻め立てたが、そこは「堀越は四国プリンスの対戦相手よりフィジカルも足元もうまいので、そこは準備して臨まないといけない」ゲームキャプテン・松岡を中心とした高知守備陣がゴールを割らせず。終わってみれば高知が選手権の準備第一段階としては上々の5-0快勝を飾った。

 対する高知中央は県リーグ降格圏ライン9位以下(10位:尽誠学園は県リーグ降格が決定)の危機を脱することができず。11月23日(火・祝)の四国学院大香川西戦も0-6で敗れた彼らは、12月4日(土)・大手前高松との最終節で引き分け以上が絶対条件、勝てば一気に光が開ける逆転残留にすべてをかける。

(文・写真=寺下友徳)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 四国
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 四国